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突然の右ウイングバック起用も…清水18歳MF鈴木唯人「チームに迷惑をかけた」

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清水エスパルスMF鈴木唯人

[9.16 J1第24節 横浜FM3-0清水 日産ス]

 清水エスパルスMF鈴木唯人は試合後、敗戦の責任を自ら背負った。「ファーストプレーでああいう形でやられてしまったのでチームに迷惑をかけた」。不慣れなポジションでの起用ではあったものの、序盤のマンツーマンの局面で後れを取ったことを悔やんだ。

 スコアが動いたのは前半9分だった。横浜FMはDF高野遼が左サイドを駆け上がると、阻みにかかった鈴木の股を抜いてドリブル突破。フリーの状態でゴールライン際からグラウンダークロスを送り込むと、マイナス方向に入ったボールに清水守備陣は反応できず、FWエリキが巧みなダイレクトシュートを叩き込んだ。

 清水はこの日、今季初めて3-4-3のシステムにトライ。市立船橋高卒1年目の18歳にして出場機会を掴み、これまでトップ下など攻撃的なポジションを担ってきた鈴木は「紅白戦でも何回もやったわけではなかったけど、形の練習で少しやっていた」という右ウイングバックで起用されていたが、早々にして洗礼を受ける形となった。

「守備で裏を取られないこと、1対1でやられないことを意識していたが、最初のプレーでやられてしまった。ああいうところはなくさないといけない」。横浜FM対策のシステムはこの失点を一つのきっかけとして崩壊。直後にDF立田悠悟が一発退場となったのも尾を引き、反撃もままならないまま0-3で敗れた。

 試合後、オンライン取材に出席した鈴木は“本職ではない”ことを言い訳にしなかった。「右サイドバックの役割の守備が全然できていなかった。やるうちにだんだんわかってきたが、連戦でいつどこのポジションでけが人が出るか分からないし、右SBができるかどうかも今後のサッカー人生で大事だと思う。やりたくないというよりは吸収して次につなげたい」。この教訓を胸に刻み、今後のキャリアに活かしていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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