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異例のシーズンで好調を維持する柏MF大谷「少し適当なところも受け入れながらやっている」

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この日がJ1通算365試合目となった大谷秀和

[9.19 J1第17節 柏1-1広島 三協F柏]

 広島が基本とする3-4-2-1の布陣に柏レイソルが合わせたミラーゲームで幕を開けた試合は、FWドウグラス・ヴィエイラの今季6点目でアウェーの広島が先制するも、DF北爪健吾のJ1初ゴールで柏が追いつき、1-1の引き分けで終えた。

「先制されたことで自分たちとしてはむずかしくなってしまった。後半押し込む時間が多かったなかでは勝ちきりたかったのは正直なところ。こういう接戦を後半戦はものにできるようにしていきたい」。キャプテンのMF大谷秀和は、勝ち点1を悔やんだ。

 得点ランキングトップ(16得点)を走るFWオルンガ、そのオルンガへの供給源であり自ら得点も奪えるMF江坂任というアタッカー陣が注目される柏だが、大谷の攻守をつなぐ存在である貢献度は大きなウェイトをしめている。相手の攻撃の芽をつむだけでなく、この日の北爪への得点の起点となったように守から攻へのスイッチを入れる役目も担っている。

 そんな柏の大黒柱も11月には36歳を迎える。しかし、広島戦まで、13試合連続で先発しており、これは2017シーズン以来の出場記録となる。「体調管理には気をつけている」ことはもちろんだが、「少しいい加減に」やっていることが好転していると指摘する。「わりと自分のなかでルーティンを持ちながらやるタイプだったけど、コロナの中で準備ができない状況。去年までの自分より少し適当なところも受け入れながらやっている感じはある」。

 また、コロナ禍による「交代枠5人」の臨時ルールもプラスに働いているといい、「ボランチにケガ人もいなくていい選手が控えている」ことで心置きなくプレーできているという。実際、連続でスタメンを飾っている13試合のうち、8試合は途中で退いている。

 それでも、「試合感やゲーム体力はやればやるほど上がってくる」と、“ミスター・レイソル”の活躍はまだまだ続きそうだ。

(取材・文 奥山典幸)
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