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Jリーグは10月17日から太鼓解禁へ…使用可否はクラブ判断「広いフェアウェイのOB杭」

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報道陣向けのオンラインブリーフィングを行った村井満チェアマン(オンライン会議アプリ『Zoom』のスクリーンショット)

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は6日、実行委員会で新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインの改定を決議した。太鼓やクラップバナー(応援ハリセン)など「自席で叩ける鳴り物」の使用について、主管クラブが認めた場合に限って10月17日から解禁することを決めた。

 ガイドラインではこれまで、拍手と手拍子による応援のみ認められていたが、10月17日以降の容認項目に「太鼓、応援ハリセン等、自席で叩ける鳴り物の使用は、主管クラブが使用可否を判断する」という文言が追加されることになった。

 一方、大声や指笛を伴う応援は引き続き禁止されており、メガホンやトランペットなどの楽器も容認項目から除外。また椅子などのスタジアム備品を叩く行為は「厳に慎む」とし、これも違反行為とされている。

 なお、ホームとアウェイの使用可否は同条件とする決まり。したがって、クラブが「ホームサポーターのみ許可」といった対応を取ることは認められない。使用場所など適用の詳細は、主管クラブが定めた試合運営ルールに従う。

 村井満チェアマンは6日、報道陣向けのオンラインブリーフィングを行い、クラブごとの柔軟な制度設計とした理由について「クラブの判断をまずリスペクトしようというのが基本姿勢」と説明。ゴルフに例えて「広いフェアウェイのOB杭(場内と場外の境界線を定める杭)」と表現し、サポーターに理解を求めた。

「リーグが56クラブのスタジアムを管理できるわけではなく、クラブがマネジメントする事項なので、クラブの実情に合った判断ができる余地を広く取る、フェアウェイを広く取るということ。一方でOB杭、これが絶対にダメだというところで言えば、大きな声で叫び続ける、指笛で飛沫が遠くに飛ぶことはあってはならないことと考えている」。

「ベースはファン・サポーターを信じるということがスタート地点。なぜなら違反行為を広げると、直接的にはクラブの経営コスト費用がかかる。また間接的には、そういう不安なスタジアムだというレピュテーション(評判)が広がると、50%まで緩和してもお客様が来なくなり、クラブの財政的な部分を痛める。本来、クラブを愛する方々であれば、クラブを傷つけるような自傷行為はあり得ないだろうと信じて、サポーターとともにクラブとともにマネージしていこうというのが今回の基本的な思想です」。

(取材・文 竹内達也)
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