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名古屋が暫定2位浮上!! 柏の痛恨ミス逃さず完封勝利、天皇杯出場権争いはデッドヒートへ

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今季2点目が決勝弾となった名古屋MF相馬勇紀

[12.5 J1第31節 柏0-1名古屋 三協F柏]

 J1リーグは5日、第31節を各地で行い、名古屋グランパス柏レイソルに1-0で勝利した。今節の試合を残すガンバ大阪に勝ち点59で並び、得失点差で大きく上回っているため暫定2位に浮上。2位以内に与えられる天皇杯出場権獲得に向け、大きな勝ち点3を獲得した。

 ともに来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権の可能性を残すチーム同士の対戦。ホームの柏は4日前の仙台戦(○2-0)と同じ先発メンバーを並べた。一方の名古屋は前節の大分戦(△0-0)から1週間ぶりの公式戦。先発1人を入れ替え、MF前田直輝に代わってMF相馬勇紀が起用された。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは柏が主導権を握った。前半10分、右サイドでボールを収めたMF北爪健吾の折り返しからFWオルンガがダイレクトシュート。これははミートせず枠を外れたが、15分にもMF三原雅俊のボール奪取からカウンターをスタートし、オルンガの惜しいシュートにつなげた。さらに19分には、FWクリスティアーノの強烈なミドルシュートがゴールマウス右を襲った。

 ところが徐々に名古屋が盛り返す。前半21分、MFマテウスのミドルシュートがGKキム・スンギュを強襲すると、25分にはマテウスが敵陣右サイドで自ら獲得したのFKを縦回転のシュートで狙い、わずかに左に外れた。33分にはコーナーキックのこぼれ球からFWガブリエル・シャビエルが強烈なボレーシュート。互いにスコアレスのままハーフタイムを迎え、フィニッシュの精度には課題を残したが、拮抗した中でも見どころのある前半となった。

 そして後半6分、ついにスコアが動いた。名古屋は左サイドを突破したDF吉田豊のクロスをG・シャビエルが収めると、右サイドのDFオ・ジェソクがつなぎ、バックパスからMF稲垣祥がゴール前にクロスボールを送り込む。するとこれをキム・スンギュがファンブル。詰めていた相馬がカバーリングに入った北爪との駆け引きを制して押し込み、アウェーの名古屋が先制点を奪った。相馬は7月4日の第2節清水戦以来、5か月ぶりの今季2点目となった。

 ビハインドとなった柏は後半12分、古巣対戦となったDF中谷進之介とのデュエルを制したMF瀬川祐輔が左にパスし、MF江坂任がダイレクトで狙ったが大きく枠外。名古屋は13分、G・シャビエルに代わって前田を入れた。柏は20分、北爪に代わってDF高橋峻希を入れると、24分には江坂とクリスティアーノを下げてMF神谷優太とFW呉屋大翔を投入。システムを3-4-3から4-4-2に変え、攻撃姿勢を強めた。

 さらに柏は後半32分、MF三原雅俊と瀬川を下げてMF小林祐介とMF仲間隼斗を起用。早くも交代カードを使い切った。そして37分、柏はオルンガが倒されて獲得したFKから絶好機。神谷の高精度キックがゴール前に送られると、江坂からキャプテンマークを託されたDF山下達也が頭で押し込んだ。ところが山下はオフサイドポジションでゴールは取り消し。このままタイムアップを迎え、名古屋が接戦を制した。

 この日は名古屋より1試合消化の少ないC大阪も札幌に勝利し、名古屋との勝ち点1差をキープ。すでに川崎Fの優勝が決まった今季のJ1リーグだが、新型コロナウイルスの影響によって生じた天皇杯出場権争いはデッドヒートとなっている。

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