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“鉄人”DF鈴木が5年半ぶり欠場の大分、ホーム最終戦で札幌に追いつかれドロー

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先制ゴールを決めた大分MF野村直輝

[12.12 J1第32節 大分1-1札幌 昭和電ド]

 J1リーグは12日、第32節を各地で行い、大分トリニータ北海道コンサドーレ札幌の一戦は1-1の引き分けに終わった。

 大分はこの日がホーム最終戦。第27節延期分の柏戦(△1-1)から中2日で先発9人を入れ替えた。キャプテンのDF鈴木義宜が柏戦で負った頭部打撲により、プロ1年目の2015年J2第15節以来5年半ぶりとなるリーグ戦欠場。J3時代の2016年途中から続いていたフルタイム出場も166試合で止まった。対する札幌はDF菅大輝が8試合ぶり、MF深井一希が21試合ぶりの先発入りを果たした。

 試合は大分が積極的な入りを見せた。背後へのフィードを有効に使ってワンチャンスを狙うと、前半9分には左サイドから抜け出したMF田中達也に絶好のチャンス。飛び出したGKをかわそうとするトライは失敗に終わったが、アグレッシブなプレスをかけてくる札幌の特徴を逆手に取る攻撃が見られた。一方の札幌は15分、MF金子拓郎の左足シュートが惜しくも枠を外れた。

 すると前半23分、大分が先にスコアを動かした。GK高木駿の低空フィードが田中に入り、知念につないだところで相手のボール奪取に遭ったが、菅のクリアボールに詰めた知念が再びボールを奪取。右サイドに流れてクロスを送り、ニアサイドに走り込んだMF町田也真人がつなぐと、浮いたボールをMF野村直輝がダイレクトで突き刺した。

 ところがその後は札幌が優勢を保った。前半38分、大分はバックパスを受けた高木が軸足でボールを踏んでしまい、FWジェイに詰められてヒヤリとする場面。札幌は41分、札幌はDF福森晃斗のフィードに抜け出した菅がボレーシュートを放ち、アディショナルタイムには菅のクロスにMF駒井善成が頭で合わせた。だが、いずれもわずかに枠外。大分の1点リードでハーフタイムを迎えた。

 札幌は後半開始時、菅とDFキム・ミンテに代えてFWドウグラス・オリヴェイラ、FWアンデルソン・ロペスを投入。立ち上がりから前傾姿勢で大分ゴールに迫ると、4分には駒井の決定的なシュートが大分ゴールを襲った。だが、これは高木が冷静な横っ飛びでセーブ。大分は16分、知念のクロスにMF松本怜がボレーで合わせるも、決定的なシュートはGK菅野孝憲の完璧なポジショニングに阻まれた。

 大分は後半18分、松本、町田、田中の3選手を一気に下げ、すでに契約満了が発表されているDF星雄次、FW三平和司をDF刀根亮輔とともに投入。それでも30分、札幌は中盤でボールを奪取した深井がスルーパスを送ると、最終ラインのギャップに抜け出したA・ロペスが力強いシュートを叩き込み、同点に追いついた。

 追い付かれた大分は後半40分、同じく契約満了が発表されているMF前田凌佑を投入。同時に起用されたFW渡大生とともに攻撃に勢いを加えた。一方の札幌もMF白井康介、MF高嶺朋樹を起用し、勝ち越しを狙い、アディショナルタイムにはA・ロペスのクロスにD・オリヴェイラが飛び込む絶好のチャンス。だが、シュートは左のポストに当たってしまう。試合はそのままタイムアップ。オープンな展開の中で両者ともゴールを奪えず、勝ち点1を分け合う形で終わった。

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