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J1昇格の徳島、異例の“号泣インタビュー”…リカルド・ロドリゲス監督「彼らはこの勝利、昇格にふさわしい」

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徳島を率いるリカルド・ロドリゲス監督

[12.16 J2第41節 徳島1-0大宮 鳴門大塚]

 徳島ヴォルティスが16日、ホームでのJ2第41節・大宮戦で1-0の勝利を収め、7年ぶり2度目のJ1昇格を果たした。

 昇格に王手をかけてから足踏みが2試合続いていたが、3度目の正直で昇格圏内の2位以内が確定。リカルド・ロドリゲス監督は試合後のフラッシュインタビューで「難しい試合になるのは分かっていたんですけれども、みんなが自信を持ってやれていたので、あとは彼らを信頼して、しっかりと彼らの力でこの試合をものにして、昇格を決めてくれたと思います」と振り返り、「彼らはこの勝利、昇格にふさわしい活躍を見せてくれたと思います」と選手たちを称えた。

 昨季はリーグ戦4位でJ1参入プレーオフに進出しながら、勝利が必須だった湘南戦で1-1のドロー。この1年間の思いを聞かれたロドリゲス監督が話し終えると、その内容を伝えようとした通訳が感極まり、数十秒間、言葉が出てこなくなる珍しい場面があった。

 通訳は涙で声を詰まらせながら「去年も惜しいところまで行けていたので、今年はそういったところからスタートして、昇格を決められたので本当に良かったと思います」とコメント。ロドリゲス監督はその様子を優しい眼差しで見守っていた。

 徳島は20日の最終節で同じく昇格を決めた福岡とJ2初優勝を懸け、敵地で対戦する。指揮官は「あとは福岡としっかり戦って、タイトルを懸けて試合をできればと思います」と意欲を示し、最後にファン・サポーターに向けて「毎年ですけれども、常に我々を後押ししてくれる存在で、今年はこういった年になってすごく難しさというのもありましたけど、それはサッカーだけではなくて、いろいろな面で。ただ、そういった中でも彼らは常に、ここにいない人も含めて全員が助けてくれたので、こういった結果を取れたと思います」と感謝を伝えた。

 また、前半21分にヘディングで決勝点を決めたFW垣田裕暉は「率直にすごく嬉しいです」と喜びを語りつつ、「J1の舞台で戦わなければいけないということが残っているので、まだまだ満足せずにやっていきたいです」と視線は上へ。キャプテンのMF岩尾憲は「僕らがいつも言っているのは、特別な選手はいなくて、みんなで向き不向きがある中で足りないところをできる人が補って、助け合ってやるっていう、そういうチームのあり方をずっと意識してきた中で、こうして成果が出て実を結んだということは1つ自分たちのあり方として正しかったことを証明できたんじゃないかと思います」と全員でつかんだ昇格に胸を張り、「まだあと1試合、自分たちがより大きなものをつかめるチャンスがあるので、いい準備をして、また気を引き締めて最後アウェーに乗り込みたいなと思います」と、福岡との最終決戦に向けて力を込めた。

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