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あえてJリーガーの肩書きを捨てて関東1部へ…延長オファーを断った栃木DF瀬川が異例の決断について説明

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クリアソン新宿に完全移籍する栃木DF瀬川和樹

 栃木SC(J2)からクリアソン新宿(関東1部)への完全移籍が決まったDF瀬川和樹(30)が31日、自身のツイッター(@segu0425)を更新し、異例の決断に至った経緯を説明した。“1人記者会見”と題して投稿した動画の中で語っている。

 新宿をホームタウンとするクリアソン新宿は、“サッカーを通じて、世の中に感動を創造し続ける存在でありたい”という想いのもと「社会に豊かさをもたらすこと」「世界No.1クラブとなること」を目指して活動。2020年は関東リーグ1部で5位だった。11月には新宿区との包括連携協定を締結し、地域社会の発展、スポーツ振興および多文化共生の推進を連携している。

 瀬川の移籍は29日に両クラブの公式サイトで発表された。今季はJ2リーグ戦で40試合に出場。栃木からは契約延長のオファーを受けていたという。しかし、結果が求められる世界の中でクリアソン新宿は、瀬川のプレーはもちろん、何よりも人間性を評価。瀬川は「仮に明日プレーができなくなったとしても来てほしい」というクラブの熱意に心を動かされ、「Jリーガーという肩書きを捨ててでも行きたい」と新たな挑戦を決めた。

 今後は社会人アスリートとして、サッカーとビジネスの両方に取り組むことになる瀬川。“1人記者会見”の冒頭で「シーズンが終わってからの移籍だと、コメントの文字だけで終わってしまうことがありました。特に今年はなかなか直接話をすることができなかったぶん、それだけでは寂しいなという思いから、この会見を開かせていただきました」と前置きし、移籍理由について「ずっといたいと思える栃木からも評価をしてもらえました。その中で、自分がプレーヤーとしても人としても成長できる場所はどこかを10年後まで考えた時、栃木SCではなくクリアソン新宿でした」と、将来を見据えた上での決断だったと明かした。

 強い覚悟を持って新天地に向かうことになるが、心残りもあるようだ。「やり残したことは、私を応援してくださる方々と、今年なかなか直接会って話ができなかったことです。なので、いつになるか分かりませんが、交流できる場を設けたいと考えています。1人でもいたらやります。その時までにユニフォームなどを捨てないでいただけると嬉しいです」。ファンへの思いを表した瀬川は最後に「1年半という短い期間ですが、栃木のためプレー、行動できたことを幸せに思います。みなさんの力が栃木SCの力になります。栃木SCのことをこれからもよろしくお願いします。私は栃木からは離れますが、いつまでも応援しています」と述べ、“1人記者会見”を締めくくった。


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