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京都DF安藤淳が現役引退…長文コメントで理由も明かす「決断に迷いはありません」

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京都DF安藤淳が現役引退

 京都サンガF.C.は14日、DF安藤淳(36)が昨季限りで現役を引退することになったと発表した。

 また、今季から京都サンガF.C.ブランドアンバサダーに就任することをあわせて発表。クラブは「長年にわたるクラブへの貢献、安藤選手自身のクラブへの情熱から、2021シーズンは京都サンガF.C.ブランドアンバサダーに就任し、サンガのブランドイメージの向上とファン層の拡大を図るべく、ホームタウン活動やクラブの情報発信、アカデミー選手教育など幅広く業務にあたっていただきます」とコメントしている。

 静岡学園高、関西大出身の安藤は特別指定選手を経て、2007年に京都に加入。7年在籍した後に、14年にC大阪に移籍した。15年からは松本、18年からは愛媛でプレー。19年に京都に復帰し、同年はリーグ戦30試合に出場した。昨季は主将としてチームを支え、27試合に出場していた。

 安藤はクラブ公式を通じて、以下のように感謝の言葉を伝えている。

「このたび2020シーズンを持ちまして現役を引退する決意をしました。理由は怪我でサッカーをプレーすることが難しい状態になったためです。報告がシーズン後になったのは最後までサッカーをプレーできる可能性に懸けていたのと自分の状況をしっかり把握してから伝えたかったからです。期待の声を掛けていただいていた皆さん、申し訳ございません。やりきれなかった想いや悔しさはありますし、自分が望んでいた形の引退ではありませんが、この決断に迷いはありません。これも運命です。現実を受け入れて前に進みたいと思います。

 自分のプロ生活を振り返ると、困難の連続で決して華やかな選手生活ではありませんでした。それでも、今までプロサッカー選手として過ごした14年間は夢のような時間でした。子どもの頃から愛しているサッカーを職業にして、仲間と共に目標に向かって切磋琢磨する、そして多くの方々の声援を受けスタジアムでプレーする。そんな最高の日々がなくなるのは本当に寂しいです。辛いこともたくさんありましたが、プロ生活を振り返って真っ先に頭に浮かぶのは、試合でプレーする喜びや興奮です。僕はプロサッカー選手になることができて本当に幸せだったと感じています。

 学生時代に所属した、野洲JFC、セゾンFC、静岡学園高校、関西大学での経験のおかげでプロサッカー選手になることが出来ました。大人になってから、本当に素晴らしい指導を受けてきたのだと実感しています。ありがとうございました。また、所属したそれぞれのクラブでは、選手としても人としても成長させていただいたと感じています。

プロのキャリアをスタートした<京都サンガF.C.>

かけがえのない経験、出会いを与えてくれた<セレッソ大阪>

人の温かさを感じた<松本山雅FC>

怪我で苦しんでいた僕に価値を与えてくれた<愛媛FC>

そして再び必要としてくれた僕の心のクラブである<京都サンガF.C.>

 自分がスタートしたクラブで現役生活を終われることはとても幸せです。全ての時間が僕の財産であり、誇りです。ありがとうございました!僕は本当に周りの人に恵まれてきました。ここまで出会った、指導者、チームメート、サポーター。サポーターの皆さんとはたまに喧嘩もしましたね(笑)。クラブを支えていただいたスタッフやスポンサーの方々、友人など挙げればきりがありませんが、皆さん本当に感謝しています!

そして何より僕の夢を全力で応援してくれた両親、いつも近くで見守ってくれて支えてくれた妻、プレーする活力を与えてくれた息子、家族のおかげで辛いときも乗り越えられました。本当にありがとう!」

 そして、今季から就任するブランドアンバサダーへの意気込みも伝えた。

「また、このたび京都サンガF.C.ブランドアンバサダーに就任することになりました。クラブの新たな挑戦に関われる事をとても嬉しく思います。私にとっても新たなチャレンジであり、楽しみにしています。京都サンガF.C.のブランドイメージ向上を目的とし、京都サンガF.C.の価値を高める為に活動していきます。そして、地域の皆さんと共に京都サンガF.C.を盛り上げて行きたいと思います。

 私はサポーターの力を知っています。サンガスタジアム by KYOCERAという素晴らしい舞台で一人一人が主役となり、最高の雰囲気で試合を開催し、そして選手がそれに呼応するように最高のプレーをする。そんな姿をみんなで実現しましょう!そして京都に最高の週末を作りましょう!立場は変わりますが、今シーズンも京都サンガF.C.の為に全力を尽くしたいと思います」

 クラブ発表の経歴などは以下のとおり。

■京都サンガF.C.での出場記録
Jリーグ通算:234試合13得点
カップ戦通算:8試合0得点
天皇杯通算:15試合1得点

■通算出場記録
Jリーグ通算:321試合15得点
カップ戦通算:8試合0得点
天皇杯通算:22試合3得点

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