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鳥栖アカデミーが今冬“中高2冠”…JFA反町技術委員長「素晴らしい快挙。他のクラブにも良い刺激」

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 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が14日、同日に開かれた技術委員会終了後にオンライン取材に応じ、中学・高校年代で2冠を獲得したサガン鳥栖のアカデミーに言及した。

 新型コロナウイルスの影響で夏の各大会が中止となった2020年、各年代の日本一を決める戦いは年末年始に行われた。そこで存在感を見せたのが鳥栖アカデミーだった。

 鳥栖U-15が高円宮杯JFA全日本U-15選手権大会で3大会ぶり2度目の優勝を果たし、鳥栖U-18は冬開催に延期となった日本クラブユース選手権(U-18)大会を初制覇。鳥栖U-12も全日本U-12サッカー選手権に出場するなど、全カテゴリで強さを見せつけた。

 年末年始に行われた育成年代の大会を振り返った反町委員長は「鳥栖がアンダーカテゴリで両方優勝しましたよね。これは本当に素晴らしい快挙であって、他のクラブにも良い刺激になったと思う」と称えた。

 その上で「すごく力を入れてやってきて、なかなかトップチームが経済的に厳しいと言われている中、もしかしたら舵取りを変えてやってきた成果かもしれない。いまはU-20でもその下の世代でも、鳥栖の選手が5、6人関わってくる。これは3、4年くらい前なら考えられなかったこと。こうしたことが日本サッカーの底上げになっていると思うと、本当に指導者に感謝したいと思うし、継続してやっていきたい。これが一つのモデルケースとなり、今度は他のクラブもわれわれもできるんだとなって、もっともっと強化につながっていくというふうに思います」と他クラブへの刺激に期待を込めた。

 また反町委員長は、昨年12月に鹿児島で行われた全日本U-12選手権の準決勝・決勝を視察したという。「JFAの競技運営部が主催してやってきたが、感染予防も踏まえながら活動をしてきたことによりここまできた。子どもたちや、現場指導者、運営も含めてしっかりできた」と感染予防に力を入れながらの大会運営に敬意を語った。

(取材・文 竹内達也)
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