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J1開幕戦で3年越しの再会へ…権田「ビッグになっちゃって」綺世「覚えてもらえていて嬉しい」

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FW上田綺世とGK権田修一

 J1リーグ開幕節の鹿島アントラーズ清水エスパルス戦を週末に控えた24日、両チームの監督・選手がオンライン記者会見を行った。鹿島からはザーゴ監督とFW上田綺世、清水からはロティーナ監督とGK権田修一が出席した。

 選手が同席するパートでは、2人が3年前のエピソードを思い返す一幕もあった。

 両選手が対面を果たしたのは2018年末。翌年1月のアジアカップを間近に控え、国内組中心で行われていた日本代表合宿でのことだった。権田は森保ジャパンの主力ゴールキーパーとして、当時法政大生だった上田はトレーニングパートナーとして、同じチームの一員として流通経済大との練習試合にも出場していた。

 35分ハーフで行われた試合の中で、上田は前半のみ、権田は後半10分からの出場だったため、同時にプレーすることはなかった。だが、権田は当時の上田がしっかりと記憶に残っていた様子。この日、会見開始時に「すっかりビッグになっちゃって」と目を細めた守護神は次のように振り返った。

「代表の国内組合宿の時に、当時大学生としてサポートとして来ていたので一緒にプレーしたけど、僕もシュート練習で対峙していて、まさにストライカーという感じでゴール前の動き出しやゴールへの執着に脅威を感じていた」。

 この言葉に対して上田は「当時は自分も大学生だったのでテンパっていましたし、何もできなかったという印象があった。覚えてもらえているか不安だったけど、覚えてもらえていてすごく嬉しい」と照れ笑い。練習試合では同じくトレーニングパートナーとして参加していたMF三笘薫(筑波大)が“A代表初ゴール”を決めた一方、上田は周囲との連携に苦しむ場面が続いていたが、トレーニングの中ではしっかりとインパクトを残していたようだ。

 そんな上田に関して、権田は昨季の活躍ぶりもチェックしていた様子。「ゴールシーンのバリエーションも多いし、技術もしっかりした選手」と評した清水の新主将は「オリンピックイヤーということもあって気合も入っていると思うので、気をつけないといけない。個人的には一回一緒にやっているので、うちの試合以外で頑張ってほしい」と冗談まじりに警戒した。

 一方の上田も「当時の僕の印象としては、僕の視界も狭くなっていたけど、シュート練習で対峙していてもすごく大きく感じた。シュートストップもビルドアップもすごくクオリティーの高さを感じさせられて、早くプロに行きたいと思った」と3年前を振り返りつつ、「そうした代表の経験を得て、自分もプロに入らせていただいたので、その成果を3年越しに出せたらと思う。当時何もできなかったぶん、権田さんに良いシュートを打てたら」と意気込みを語った。

 “王国清水”復権をかけて招かれた日本代表GKと、未来の日の丸を担う鹿島のエース候補。J1開幕節ではそんな二人の対決にも注目だ。

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