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「亮太朗が空いた」MF荒木→「翔くんを信頼して走った」MF中村で甲府の今季第1号!!

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[2.28 J2リーグ第1節 千葉 1-1 甲府 フクアリ]

 2人の息はピッタリだった。ヴァンフォーレ甲府の今季初ゴールを導いたのは、MF荒木翔とMF中村亮太朗のコンビだった。

 千葉の守備に手を焼きながらも、ロングボールを左右に蹴り分けてスペースを突き、好機を生み出そうとした甲府。なかなかゴールをこじ開けられなかったものの、前半アディショナルタイムに試合を動かす。

 右サイドからFW有田光希がサイドチェンジを送ると、フリーでボールを受けたのが荒木だ。ゴール前を確認すると、一人の選手の動きが目に入る。「味方2人(FW三平和司とMF野津田岳人)が、うまくディフェンスの間に入って引っ張ってくれて、亮太朗のところが空いた。相手選手もついていなかったので速く送ろうと思った」。

 荒木が見つけたのは、中村だった。その中村は、荒木がフリーでボールを受けたことを確認すると、ボランチの位置から「翔くんからボールが来ると、信頼して走った」と、一気に前線へと駆け上がっていた。

 鋭い弾道のパスがPA内へと届けられる。ボールを落ち着けた中村は、後方から追走したMF熊谷アンドリューを振り切り、巧みなタッチでDF鈴木大輔を置き去りにすると、カバーに入ったDF安田理大よりも先に右足を振り抜いて先制ゴールを叩き込んだ。

 チーム今季初ゴールに「思い切り足を振り、入って良かった」と喜びを表しつつ、後半12分に追い付かれた上に、試合終盤のPK失敗もあって勝利を逃したことで、「勝ち点3を取れる試合だった」と唇を噛む。しかし、「悔しいけど、一喜一憂していられない。次の試合に向けて準備をしていきたい」と視線を次戦へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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