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C大阪23歳FW加藤陸次樹がJ1初ゴール! 今季J2から“個人昇格”「二桁得点が目標」

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セレッソ大阪のFW加藤陸次樹

[3.13 J1第4節 横浜FC 1-4 C大阪 ニッパツ]

 セレッソ大阪のFW加藤陸次樹が後半42分、待望のJ1初ゴールを奪った。前節の清水戦(○2-1)では終盤のPKを失敗し、「とにかく数字で結果を残したかった」と迎えた一戦。FW高木俊幸からのパスを冷静に押し込み、「トシくんが素晴らしいボールをくれたので、しっかりボールを見て当てるだけだった。感謝しています」と喜んだ。

 加藤はプロ1年目の昨季、J2のツエーゲン金沢で全42試合に出場し、13得点を記録。今季からC大阪への“個人昇格”を果たし、J1挑戦の切符を掴んだ。かつては広島ユースで高円宮杯プレミアリーグWEST得点王に輝くも、トップチーム昇格を見送られるという挫折を経験。それでも進学先の中央大を関東大学2部から1部に導くなど、“遠回り”をしながら着実にキャリアを切り拓いてきた実績を持つ。

 いわば“5年越し”のJ1挑戦となった加藤は今季、レヴィー・クルピ新監督のもとで出場機会を獲得。新エースのFW大久保嘉人やFW豊川雄太ら強力なライバルが居並ぶ中、開幕節の柏戦(○2-0)から3試合の途中出場で存在感を見せてきた。初めてJ1リーグを戦うにあたっては、38歳で15年ぶりの古巣復帰を果たし、開幕からゴールを量産している大久保が格好の見本になっているという。

「いつも『どうやってシュートを打っているんですか』って聞いているんですが、真似できるような打ち方はしていないので、自分の形にあった打ち方をしたほうがいいと言われている。あと動き出しのところはいつも振り返って見ながら、勉強させてもらっている」。

 また「J1とJ2では雰囲気も雰囲気も違うし、選手の質も違う。清武選手のように経歴がある選手と一緒にやれる」と新天地での高揚感はありつつも、「僕の中でそのことを意識しているわけではなく、自分の良いところを出そうという気持ちで、弱気ではなく強気でやっている」と自身の軸は失わず。前節のPK失敗後もチームメートの前向きな声かけに救われ、「チームのいい雰囲気に感謝しかない」と切り替えながら次の試合を迎えていた。

 そしてこの日、待ちに待った瞬間が訪れた。2-1でリードして迎えた後半38分、豊川との交代でピッチに立つと、同42分にDF丸橋祐介からMF清武弘嗣へのパスでカウンターがスタート。左サイドへのスルーパスに高木が抜け出し、ゴール前に走り込んでいた加藤が折り返しのボールを冷静なワンタッチシュートで決めた。試合後には「J1で二桁得点を目標としていて、Jリーグ優勝という目標を掲げているので、得点だけでなくいろんな場面でチームに貢献したい」とさらなる意気込みを語った。

 そんな加藤についてはクルピ監督も、試合後オンライン取材の場で「まだ若い選手だが、チャンスを掴んだ時に絶対に結果を残すんだという気持ちを常々見せてくれていた」と姿勢を称賛。「結果を残せたことで本人の自信になったと思うし、私も信頼して起用し続けることができる」と期待を寄せていた。

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