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逆転勝利のキーマンは? 先制点の浦和DF西大伍「動じない僕がいるから」

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浦和レッズDF西大伍

[4.25 J1第11節 浦和3-2大分 埼玉]

 今季から浦和レッズに加入したDF西大伍が、要所で光るプレーとリーダーシップでチームの勝利に貢献した。シーズン序盤は負傷で出遅れたが、移籍後初出場となった第7節以降は5試合連続で先発し、この日は加入後初ゴールとなる先制点奪取。これで自身が出た試合の成績は4勝1敗だ。

 先制シーンは鮮やかだった。立ち上がりの前半3分、敵陣で相手にボールを奪われた直後にMF明本考浩が奪い返したのが起点。MF小泉佳穂が前線へパスを送ると、FW杉本健勇がボールを収め、後方の山中へ。山中の浮き球のパスに、右サイドバックの位置から中央のスペースへ侵入した西が右足を合わせ、ボレーシュートで先制した。

「セレッソ戦の反省で攻撃的なポジションを取ろうと思った」と西。ところが、チームは先制点を区切りに動きが停滞し、西自身も「あれ(得点)以外はあまり良くなかった」と反省した。

 しかし、終わってみれば3-2の逆転勝利で3連勝。競り勝つ力をつけつつある背景には、西の存在がある。この日はハーフタイムに「じれずにやろう」と仲間に声掛けをし、後半の逆転につなげた。

 戦術眼に秀でているのはもちろん、必要な時に必要なパワーを的確に発揮できる選手だ。リカルド・ロドリゲス監督は「チームをうまく回すのに必要な選手。ボールの動かし方やビルドアップのところで良い働きをしているし、使いたいスペースを読む力に優れている。何よりの特長は先を読む力」と絶賛する。

 逆転勝利の理由を聞かれると、「動じない僕がいるから」と、とぼけながら軽く笑った西。鹿島や神戸で数々のタイトルに貢献してきた秘密が浦和でも徐々に明らかになってきた。

(取材・文 矢内由美子)

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