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大分は12年ぶり7連敗…DF三竿「まだ10試合しか終わっていない」

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決勝弾の元同僚MF田中達也(浦和)をねぎらう大分トリニータDF三竿雄斗

[4.25 J1第11節 浦和3-2大分 埼玉]

 ここまでの6連敗とは明らかに違う内容の試合を見せたが、またしても勝ち点には届かなかった。2009年以来となる12年ぶりの7連敗を喫した大分トリニータ片野坂知宏監督は試合後、「せっかく良いゲームをしているのに、勝ち点につながらないと厳しくなる」と総括した。

 この日までの大分は公式戦5試合連続ノーゴールで、リーグ戦では6連敗中。それでも0-1で迎えた前半24分、両サイドを使った波状攻撃からMF町田也真人がゴールを決め、6試合ぶりとなる得点を挙げると、同41分にはカウンターから再び町田が追加点を決め、久しぶりにリードを奪った。

「チームとして背後を意識していたし、自分の立ち位置でもあまり下りすぎずにということを意識していた」。町田がそう振り返れば、片野坂監督も「自分たちが狙いたい部分を共有して戦えた。ピッチで出ている選手たちが判断した中で具体的な結果が出て良かった」と手応え。これまでの6試合とは異なる形で試合を進めていたと言える。

 ところが後半に入ると、システムを変えた浦和に押し込まれる展開が続き、交代選手のパフォーマンスの違いもあって主導権を喪失。終盤の30分、37分に立て続けに失点を喫すると、最後のパワープレーは古巣対戦となったGK西川周作にことごとく阻まれ、連敗を「7」に伸ばす逆転負けに終わった。

 試合後、片野坂監督からは「ボールを持てない状況になってしまい、その要因には疲労の部分もあると思うし、浦和さんの圧力もあった。勝てていないぶん、守りに入ってしまったところもあったのかなと思う」と反省の弁。指揮官は「90分間のマネジメント」に敗因を見出した。

 攻守で奮闘したDF三竿雄斗も「後ろ向きというか、前から行ってハメるのを止めてしまって、押し込まれる時間が長くなった」と指摘。「自分たちが60分、70分やってきたことを最後の20分で変えてしまって、重心が後ろになったのがもったいなかった」と悔やんだ。

 もっとも、浦和を相手に良い時間帯をつくれたことはリーグ戦10試合目でようやく見えてきた光明だ。残されたシーズンを見据えた三竿は「まだ10試合しか終わっていないので、残り28試合で自分たち次第で上に行ける。他の選手たちとうまく切り替えて、全員で次の試合に向かいたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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