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無観客の下位対決は痛み分け…6戦勝ちなしの大宮が依然降格圏

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[5.2 J2第11節 東京V1-1大宮 味スタ]

 J2リーグは2日、第11節を各地で行い、ともに下位に沈む東京ヴェルディ大宮アルディージャが味の素スタジアムで対戦した。緊急事態宣言を受けて無観客(リモートマッチ)での開催。両チームとも後半に1点ずつを取り合い、1-1で引き分けた。

 ホームの東京Vは前節まで3試合勝ちなし(1分2敗)、アウェーの大宮は5戦勝ちなしの3連敗中と、不調にあえぐチーム同士の対戦。東京Vは19年に所属し、今季から再び復帰したFWジャイルトン・パライバを今季初めて起用。一方、降格圏に沈む大宮は前節の町田戦(●0-1)から先発3人を変更し、DF渡部大輔、DF馬渡和彰、MF黒川淳史を新たに入れた。

 試合は序盤こそ大宮が攻め立てたが、主導権を握ったのは東京V。それでも前半9分、左からのフィードを受け取ったジャイルトンの左足シュートはGKフィリップ・クリャイッチの正面。14分、ハイラインの守備陣を起点としたビルドアップから右サイドを崩し、DF若狭大志のクロスがゴール前を突いたが、ジャイルトンには惜しくも合わなかった。

 前半23分の飲水タイム後には大宮がプレス意識を強め、ペースを取り戻す。しかい東京Vは同35分、左サイドハーフにポジションを変えていたジャイルトンが連続シュートで大宮ゴールを強襲。大宮も同45分、MF黒川淳史のスルーパスに抜け出した馬渡が折り返し、ファーでFW中野誠也が飛び込むも、ゴール目前でのシュートは左に外れた。

 0-0で迎えた後半8分、大宮は右サイドを抜け出した黒川が折り返しのボールを配給したが、中にはわずかに合わない。直後には東京VのカウンターからMF小池純輝が縦に走り、フリーでパスを受けたFW佐藤凌我が右足で狙うも、シュートは右に外れた。

 大宮は後半12分、FW中野誠也とFW矢島輝一に代わってFWネルミン・ハスキッチとMF菊地俊介を投入。すると直後の同13分、待望の先制点が入った。右サイドからのスローインがハスキッチに入り、人数をかけてペナルティエリア右を攻め込むと、MF三門雄大、馬渡と繋いだボールをMF小野雅史が左足でシュート。真っ直ぐな弾道でゴール左上に突き刺した。

 それでも東京Vもすぐさま追いついた。後半16分、左サイドに開いてボールを引き出したDF福村貴幸がアーリークロスを送ると、ニアで阻もうとしたDF西村慧祐のクリアボールがファーサイドへ。ここに反応したのはペナルティエリア右で待っていた小池。豪快なボレーシュートでGKフィリップ・クリャイッチの頭上を射抜き、今季8点目が貴重な同点弾となった。

 ここからは再び東京Vが優勢。後半22分、ジャイルトンのカットインシュートがクリャイッチのファインセーブに阻まれるも、同23分にはMF佐藤優平の右コーナーキックからDFンドカ・ボニフェイスがクロスバー直撃のヘディングシュートを狙う。大宮は飲水タイム明けの同27分、黒川に代わってルーキーのMF柴山昌也を入れた。

 それでも東京Vの勢いは止まらず、後半27分には途中出場FW端戸仁のパスからMF佐藤凌我がゴール前で決定的なシュート。これは枠を大きく外れたが、同28分には佐藤凌のパスから端戸が狙い、強烈なシュートがクリャイッチを襲った。これをなんとか耐え抜いた大宮は同30分、柴山のクロスに菊地が合わせるも、ゴールマウスを捉えられなかった。

 大宮は後半32分、小野のミドルシュートが枠内に飛ぶも、GKマテウスがファインセーブ。34分には左からのクロスを収めたハスキッチが左足で狙ったが、東京V守備陣にブロックされた。

 東京Vは後半38分、相手のクリアボールを防いだFW山下諒也が裏に抜け出したが、MF翁長聖に後方からファウルで止められて得点には至らず。翁長にはイエローカードが出された。このプレーで得た東京VのFKは佐藤のキックが壁に直撃。その後は大宮が攻め込む場面が続いたが、ゴールは奪えずそのままタイムアップを迎えた。

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