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「警戒していた」古橋も完封…堅守の横浜FMが3戦連続クリーンシート勝ち

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DF松原健が決死のブロック

[5.9 J1第13節 横浜FM 2-0 神戸 日産ス]

 3試合連続の完封勝利で、12試合を終えた時点での失点数はわずか8。今季の横浜F・マリノスは堅守を生かして勝ち点を積み重ねている。試合後、DF畠中槙之輔は「無失点で勝てているというのはディフェンスだけでなく、前線がハードワークして点を取ってくれているからこそ」と攻撃陣の奮闘もたたえた。

 横浜FMは今季、J1開幕節の川崎F戦に0-2で敗れたのを最後に公式戦16試合負けなし。その間、複数失点はJ1第2節広島戦(△3-3)、ルヴァン杯仙台戦(○5-2)の3試合のみで、高い守備力が目を引くシーズンとなっている。優勝した2019年も1試合平均1失点を上回っていたこと(年間38失点/リーグ7位)を振り返ると、大きな変化が表れているといえる。

 この日もJ1得点ランキング3位のFW古橋亨梧を相手にピンチを招く場面もあったが、最後はGK高丘陽平、DF松原健が身体を張ってゴールを阻止。DFチアゴ・マルチンスと畠中によるラインコントロールのクオリティーも出色で、スピードあふれる古橋の裏抜けとのギリギリの駆け引きを制していた。

 試合後、畠中は「相手のストロングポイントである古橋選手の裏への抜け出しを警戒していたし、対応しないといけないと考えていた。何度か抜け出されたけど、ディフェンスとキーパーで体を張って点を取られなかったので、そこは評価できるところ」とチーム全体の守備に手応えを語った。

 また自慢の攻撃においても、試合をコントロールするためにボールを動かす意識づけが守備にも良い影響をもたらしているようだ。

「自分たちがボールを握るスタイルなので、攻め急いで取られて守備になるとなかなか自分たちのペースを握れなくなる。相手がしっかり守ってくるなら相手を走らそうとするパスを出したり、相手を動かして様子をうかがうような時間帯を使い分けられている。そこが自分たちがいい状態となっている要因だと思う」(畠中)

 この日の勝利で2試合消化の多いサガン鳥栖に勝ち点で並び、得失点差で上回るため3位に浮上。3試合消化の多い首位の川崎Fとの勝ち点差は「14」開いており、まだまだ背中を捉えているとは言い難いが、追走するにふさわしい安定感が出てきているのは間違いなさそうだ。

(取材・文 竹内達也)
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