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武藤嘉紀の決断「いま一番成長できるのは神戸」「ゴールマシーンにならないといけない」

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ヴィッセル神戸に加入したFW武藤嘉紀

 ワールドカップ出場経験を持つストライカーが6年間の欧州挑戦を終え、Jリーグに帰ってきた。ヴィッセル神戸に加入したFW武藤嘉紀が22日、東京都内で行われた記者会見に出席し、「さらに成長するための第一歩だと思っている。ヴィッセル神戸の力になれるよう精一杯頑張っていきたい」と意気込みを語った。

 2015年夏にFC東京からドイツのマインツに移籍し、3シーズンにわたってプレー。その後はイングランドのニューカッスル、スペインのエイバルに所属したが、「難しかったこと、辛かったことのほうが多かった」と振り返る。

「ドイツでは大きな怪我もしたし、イギリスでは自分のプレーができず、出場機会が得られなかった。スペインでは出場させていただいて、今までで一番自分のプレーができたにもかかわらず、数字がついてこなかった。いろんな経験をしてきたが、サッカーに関してはたらればはないし、それが自分の実力で、自分のいまの力」。

 そう結果と真摯に向き合った武藤は「海外で経験した良かったこと、悪かったことを全て力にして、日本でさらに成長していきたいし、ヴィッセル神戸というチームで還元できれば」と新たな挑戦に向けてモチベーションをたぎらせた。

 今回の移籍ウインドーでも「ヨーロッパに残る選択肢もあった」と武藤。それでもあえて国内復帰を決断した。「いま一番成長できるのはどこかと考えると、それは神戸だった」。そう語った武藤はコロナ禍の環境も踏まえて「食事、私生活、トレーニングプログラムもオンラインになったりしていて、自分としても全てをサッカーに捧げきれていないと感じていて、日本であれば素晴らしい環境で食事、サッカー以外でも素晴らしい準備ができると思った」と説明した。

 報道陣からはアカデミー時代から過ごしたFC東京への思いも問われたが、「FC東京は僕を育ててくれた大切なチームだし、考えにはあったけど、今回ヴィッセル神戸さんが熱くオファーしてくださって、選手として必要としてくださった」ときっぱり。「チームはそれぞれ補強ポイントがあり、欲しいと思う選手じゃないとオファーは成立しないと思う。そういった面で武藤嘉紀という選手をより必要としてくれた神戸に行くことを決断した」と言葉を選びながら語った。

 そんな武藤は21日に行われたJ1第25節・鹿島戦(○1-0)で、後半からの途中出場で早くも移籍後初出場。終盤にはMF山口蛍の決勝ゴールをアシストし、さすがの働きぶりを見せた。それでも「勝利をもたらすこと、タイトルをもたらすこと、アジアナンバーワンチームにする目標を持って帰ってきた」と満足はせず。「試合に勝つことができ、アシストという結果を残せて嬉しく思うけど、さらに勝利に貢献することを意識して練習を頑張っていきたい」と力を込めた。

 その先には日本代表への復帰も見据えている。「代表に復帰することは全く諦めていないし、結果を残し続ければまた呼んでもらえると思うので、結果でアピールすること」と述べ、まずは神戸でのプレーにフォーカスした武藤は「数字という結果を残すこと、得点すること、アシストすることが何よりの力になると思うので、もう一度ゴールを取り続けられる選手、ゴールマシーンにならないといけないと思っている」と自らの使命を表現した。

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