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横浜FMの進撃止めたのは鹿島!! 荒木&上田がまたも共演弾、守備でも鮮やか完封劇

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MF荒木遼太郎が先制ゴール

[8.28 J1第27節 横浜FM 0-2 鹿島 日産ス]

 J1リーグは28日、第27節を各地で行い、鹿島アントラーズ横浜F・マリノスを2-0で破った。13試合負けなしで首位を猛追していた横浜FMは第14節、同じく鹿島戦(●3-5)以来の敗戦。開幕節・川崎F戦(●0-2)、第9節・仙台戦(△0-0)に続く今季3度目のノーゴールで、痛い足踏みとなった。

 前節・鳥栖戦(○4-0)の勝利で首位・川崎Fとの勝ち点差を1に縮めていた横浜FM。この日は昼間の試合で川崎Fが札幌に勝利したため、追撃のためには負けられない一戦となった中、前半戦の対戦で痛い敗戦を喫していた鹿島をホームに迎えた。

 横浜FMは鳥栖戦から先発4人を入れ替え、DF小池龍太、DF和田拓也、MF天野純、FW仲川輝人を新たに起用。対する鹿島も先発4人を変更し、DF常本佳吾、DF犬飼智也、MF和泉竜司、MF土居聖真が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は序盤こそ鹿島がハイボールを有効に使って相手に圧力をかけるも、次第にサイドで巧みな崩しを見せる横浜FMが主導権を保持。だが、スルーパスから裏に抜け出そうと試みるFWレオ・セアラ、FW前田大然、仲川がことごとくオフサイドを取られ、なかなかゴールを奪うことはできない。

 すると前半15分、先に試合を動かしたのは鹿島だった。GK沖悠哉がロングキックを敵陣右サイドに蹴り込み、FW上田綺世が空中戦で体を張ったことでボールが裏に流れると、これに土居が反応。高い位置まで攻め込んで低空クロスを蹴り込み、スプリントで走り込んできたMF荒木遼太郎が見事なヘディングシュートをゴールに突き刺した。

 ビハインドとなった横浜FMは前半19分、天野のミドルシュートが惜しくも枠外。飲水タイム明けの同26分にはゴール前での細かい崩しからMFマルコス・ジュニオールが左足で狙うも、これもゴールマウスを捉えることができない。

 すると前半30分、鹿島は相手のクロスボールを三竿がカットすると、パスを受けたMFディエゴ・ピトゥカが右のハーフスペースを駆け上がり、スルーパスを配給。これに抜け出した上田がGK高丘陽平の股を抜くシュートを決めて2点目を奪った。上田は23歳の誕生日にバースデーゴールとなった。

 また横浜FMは上田を追ったDF畠中槙之輔がこのプレーで左ハムストリングを負傷。ペナルティエリア内で倒れ込んだまま立ち上がれず、チームはDF實藤友紀との交代を強いられた。その後もボール保持率こそ横浜FMに傾いたままだったが、鹿島守備陣が美しいラインコントロールとコンパクトな陣形から局面で相手攻撃陣を完璧に抑え、前半を無失点で締めた。

 後半も横浜FMが攻めつつ、鹿島が抑え込むという構図。すると13分、横浜FMはケヴィン・マスカット監督が動き、仲川、前田、レオ・セアラの3トップを一挙に下げ、MF水沼宏太、FW杉本健勇、FWエウベルを入れた。すると14分、横浜FMはエウベルのスルーパスに水沼が反応。早速チャンスをつくったが、シュートはGK沖の完璧なブロッキングに阻まれた。

 ピンチを防いだ鹿島は後半19分、前回大戦に続いてゴールを決めていた荒木と上田を下げ、MFレオ・シルバとFWエヴェラウドを投入。D・ピトゥカがトップ下の位置に入った。なおも勢いを見せる横浜FMは同26分、天野の縦パスを水沼が折り返し、杉本がダイレクトで狙うもクロスバーに直撃。また水沼の位置がオフサイドとなった。

 その後は交代選手を投入しながら時間を使った鹿島が落ち着いて試合を進め、シャットアウト勝ち。攻撃では荒木と上田が前回対戦に続いてアベックゴールを決め、守れば4連勝した直近4試合で合計16ゴールを奪っていた横浜FMをノーゴールに抑え込むという圧巻の内容でシーズンダブル(同一カード2連勝)を達成した。横浜FMはこの敗戦により、首位との勝ち点差が4に広がった。

(取材・文 竹内達也)
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