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「僕が決めないと…」燃えた櫻川ソロモンが決勝弾、2年目迎えた20歳の“覚悟”

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ジェフユナイテッド千葉FW櫻川ソロモン

[8.28 J2リーグ第27節 千葉 2-0 長崎 フクアリ]

 5本ものシュートを放った。決定機もあった。しかし、自身はノーゴールに終わり、チームは1-1の引き分けに終わった。1点決めていれば勝ち点3をもたらすことができたかもしれない――。ジェフユナイテッド千葉FW櫻川ソロモンは、その悔しさを長崎戦にぶつけた。

 第26節甲府戦。第25節新潟戦に続いてスターティングメンバ―に名を連ねた櫻川は、幾度となくゴールに迫った。前半44分にはロングボールから抜け出してGKと1対1に。さらに後半アディショナルタイムにはグラウンダーのクロスを受けて決定機を迎える。しかし、ともにゴールに結び付けることはできず。5本のシュートを放つ積極性は見せたが、「得点チャンスを決め切れずにチームに迷惑をかけた」。だからこそ、燃えていた。「今日は決めないといけない。強い意志を持って試合に臨んだ」。その言葉を体現する。

 前半13分だった。MF矢田旭が蹴り出したCKに反応すると、ヘディングシュートを叩き込んだ。喜びを爆発させた。サポーターに向かって派手なガッツポーズを披露し、仲間と喜びを分かち合うと、ピッチ上に膝をついて何度も拳を握りしめた。

「僕が決めないとチームは多分勝てない。今年は2年目なので、自分がチームを引っ張らないといけないと思っているし、危機感を持って臨んでいるので、今日は決められて良かった」

 覚悟を持って臨んでいるプロ2年目。この日はチームを勝利へと導くゴールを奪ったが、ここで立ち止まるわけにはいかない。「1点取れたのは良かったけど、まだまだ積み重ねないといけない。全然満足していない」。20歳を迎えたストライカーは今後も価値あるゴールを狙い続ける。

(取材・文 折戸岳彦)
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