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磐田が4発快勝で首位奪還!! 松本はJ3降格圏に…名波監督が感じた古巣との差「まざまざと見せ付けられた」

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松本山雅FCに勝利したジュビロ磐田が首位浮上

[9.4 J2リーグ第28節 松本 0-4 磐田 サンアル]

 J2リーグ4日、第28節を開催し、サンプロアルウィンでは松本山雅FCジュビロ磐田が対戦。前半13分にMF山本康裕のゴールで先制した磐田が、後半に3点を加点して4-0で快勝して首位に浮上した。

 J3降格圏と勝ち点1差と苦しい状況が続く松本は、22日の第27節大宮戦で0-4の完敗を喫して2試合連続完封負け。大宮戦から先発3人を入れ替え、FW伊藤翔、MF表原玄太、MFセルジーニョらを先発起用。一方、ここ4戦無敗(2勝2分)で2位につける磐田は前節相模原戦(△1-1)から先発1人を入れ替え、DF大井健太郎らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 6月に松本監督に就任した名波浩氏にとって、かつて選手としてプレーし、14年から19年まで監督を務めた古巣との一戦となった。そして、後半6分には松本がカウンターから好機を創出。セルジーニョのスルーパスから右サイドを駆け上がった伊藤がPA内まで持ち込む。距離を詰めたGK三浦龍輝の動きを見極めてループ気味のシュートを放つも、ネットを揺らすには至らなかった。

 すると、前半13分に磐田が先制に成功。右サイドからFW大津祐樹が送ったグラウンダーのクロスはDF星キョーワァンにクリアされる。しかし、中途半端になったクリアを山本がカットしてPA外から右足を振り抜くと、星に当たってコースが変わったシュートがネットを揺らし、スコアを1-0とした。

 1-0と磐田がリードしたまま後半を迎えると、ともにゴールを脅かす場面を作り出すが、後半13分にスコアを再び動かしたのは磐田だった。カウンターを発動させ、センターサークル内でボールを受けた大津がドリブルを開始。PA外から右足で狙うと、弾道の低いシュートがネットを揺らしてリードを2点差に広げた。

 リードを2点差に広げられた松本は後半16分、FW山口一真とMF河合秀人を同時投入して状況を打開しようと試みる。しかし、後半29分、左サイドのMF大森晃太郎が送ったラストパスをFWルキアンが蹴り込んで磐田が3点目。さらに同アディショナルタイムには左サイドから運んだDF小川大貴の折り返しをMF金子翔太が蹴り込み、磐田が4-0の完封勝利を収めた。

 古巣に完敗で3試合連続完封負けを喫し、J3降格圏の19位に順位を落とした松本の名波監督は、試合後のフラッシュインタビューで「0-4のゲームが2試合続いたことを反省しないといけない。サポーターに申し訳ないと思う」と悔しさを滲ませた。

 また、昇格を争う磐田との差についても言及。「磐田のシュートがあっさり入っている感じで、我々のゴール前での決定的なシーンでは、相手が全力で体を張って何人もが体を投げ出していた。現時点で昇格狙うチームとそうでないチームの差、ボックスの近くのクオリティーの差をまざまざと見せ付けられた」と語るだけでなく、「くだらないミスがほぼない磐田と、くだらないミスが少し多かった我々との差というのは決して小さくない」とも話している。

 松本の次戦は、磐田にかわされて首位陥落の京都。上位チームとの2連戦となる。3試合連続ノーゴールという現状に「点が取れないのは、一本取ったら乗って来るような感じにはならないくらい重症だなと思う」と語りつつ、「中2日しかなく、上位の京都と難しいゲームになると思うが、点を取れるようなゲームにしたいし、一気に流れを変えるという意味では上位を叩いて流れを変えたい」と前を向いた。


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