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“右崩し”で鮮やか3ゴール! 福岡が鹿島に歴史的シーズンダブル達成

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FWフアンマ・デルガド(写真右)が2ゴール

[9.11 J1第28節 鹿島0-3福岡 カシマ]

 J1リーグは11日、第28節を各地で行い、アビスパ福岡が敵地で鹿島アントラーズを3-0で破った。右サイド攻撃から全3ゴールを叩き出し、過去2勝1分16敗で苦手の鹿島に歴史的なシーズンダブル(同カード2勝)を達成。J1リーグ戦ではこれで3連勝となった。

 国際Aマッチウィーク明け最初の公式戦。J1リーグ戦中断中にルヴァン杯を敗退した鹿島はDF犬飼智也とDF町田浩樹の主力センターバックを欠く中、DFブエノとDF林尚輝が先発した。対する福岡は前節の徳島戦から先発2人を入れ替え、DFエミル・サロモンソンとDF奈良竜樹に代わってDF湯澤聖人とDFドウグラス・グローリが入った。

 茨城県独自の緊急事態宣言により、鹿島のホームゲームとしてはルヴァン杯準々決勝・名古屋戦(●0-2)に続く無観客(リモートマッチ)での開催。試合は序盤から鹿島がボールを保持し、先制点を狙っていくも、有効な攻撃を繰り出し続けたのは福岡だった。

 まずは前半17分、福岡はFW山岸祐也のスルーパスにFWフアンマ・デルガドが抜け出し、飛び出したGK沖悠哉に倒されてPKを獲得する。ところが、山岸のキックは沖に触られ、ボールは左ポストにヒット。同19分には山岸がミドルシュートで果敢に狙ったが、これも沖のファインセーブに遭った。

 それでも前半26分、福岡は右サイドを攻め上がったFW金森健志のパスをニアサイドに走り込んだMF杉本太郎がスルーし、ゴール前で受けた山岸はすぐさまラストパス。これに大外から飛び込んできたフアンマが右足ダイレクトでゴール右隅に流し込み、先制点を奪った。

 さらに福岡は前半41分、右サイドで浮き球のパスを受けた湯澤が金森とのワンツーでDF安西幸輝を抜き去ると、グラウンダーでの高速クロスを配球。ニアに走り込んだフアンマが難しい角度からダイレクトで蹴り込み、追加点を奪った。前節まで今季1ゴールにとどまっていたフアンマは強敵相手に大活躍となった。

 福岡の2点リードで迎えた後半8分には両チームにアクシデント。鹿島は中盤でボールを奪ったMF土居聖真のクロスからFW上田綺世がヘディングシュートを試みると、福岡GK村上昌謙と激突してしまう。上田はその場で立ち上がったが、村上はピッチに俯いてなかなか立ち上がれず、サブのGK永石拓海が準備を始めた。

 それでも村上はプレーを続行。両者ともに交代を行わなかった。すると勢いを失わなかった福岡は後半19分、またしても右サイドを打開。湯澤のパスを受けた金森が左足クロスをゴール前に送り込むと、山岸がヘディングシュートを突き刺した。

 福岡は3月17日に行われたホーム鹿島戦にも1-0で勝利したが、これが2006年以来15年ぶりとなる鹿島戦での白星。アウェーでの再戦でさらなる大差をつけ、見事な歴史的シーズンダブルを達成した。一方の鹿島はルヴァン杯の名古屋戦に続き、無観客のカシマで痛恨の2連敗。ノーゴールでの3点差負けは2017年5月19日の川崎F戦(●0-3)以来の屈辱となった。

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