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苦手のヘディングで今季自身初ゴールの浦和MF汰木康也「平川コーチとの練習の成果」

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浦和レッズMF汰木康也

[9.11 J1第28節 横浜FC 0-2 浦和 ニッパツ]

 敵地で横浜FCに2-0で勝利して、公式戦8試合無敗、リーグ4試合連続無失点とし、3位の鳥栖と勝ち点差2の6位に浮上した浦和レッズ。来季ACL出場権獲得となる“3位争い”に再び名乗りを上げる貴重な白星の勝利の立役者となったのはMF汰木康也だった。

 立ち上がりからボールを保持する時間が長く、何度もチャンスをつくっていた浦和に先制点が入ったのは前半34分だった。右サイドに位置したMF小泉佳穂が一度は右クロスを相手に跳ね返されるも、MF関根貴大がこぼれ球を拾ってマイボールに。

 すると、再び右サイドでボールを持った小泉がキックフェイントから左足に持ち替えて高速クロスを入れた。浦和は相手のペナルティーエリアに5人が入った状態。中央に位置していた汰木がフリーの状態で鋭く反応し、ヘディングシュートを決めた。

「川崎F戦くらいから前の選手たちの距離感が良く、自分が中に入っていくシーンも増えてきた。その流れでのああいうシーンだった」

 身長183センチの長身選手ながらドリブルからの右足シュートを得意とする汰木は、J2山形時代も含めてリーグ戦でヘディングシュートを決めたのは初めて。小泉のクロスに対し、自分の目の前にMF伊藤敦樹とMF江坂任がいる状況でドンピシャのタイミングで頭を合わせられたのは、平川忠亮コーチの特訓のたまものだったという。

「ここ1か月くらい、コーチの平川さんがヘディングの練習に付き合ってくれていた。サイドからクロスを上げてもらって、自分とGKだけというシンプルな練習だったが、それでもまともに頭に当たらないことばかりだった。よく付き合ってくれたなと思う」

 そう言って平川コーチに感謝しながら、「練習では1本も入らなかったが、こういうゲームで1本決められたことは自分としても大きかった」と胸を張った。

 2列目のポジション争いが激しくなっている中、プレーの幅を広げたことは汰木にとって良いアピールになったはず。3位を目指すチームにとっても大きな収穫となるゴールと勝利だった。

(取材・文 矢内由美子)
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