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「PKを外した時にどうしても…」川崎Fを引っ張る35歳家長の覚悟「優勝を意識して」

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とどめの3点目を決めたFW家長昭博

[9.29 J1第28節 川崎F3-1神戸 等々力]

 川崎フロンターレが3試合連続で逆転勝利を飾った。上位対決を制し、過密日程の中で5連勝。1試合消化が少ない横浜FMとの勝ち点差を12に広げた。チームを牽引するFW家長昭博は「優勝が目の前にあるので疲れもないし、そこまで突っ走りたい」と力強く宣言した。

「相手をリスペクトしすぎた」(家長)という前半は13分に先制を許し、神戸に主導権を握られた。ハーフタイム明けに川崎Fがギアを上げたが、0-1で迎えた後半9分、キッカーを務めた家長のPKは惜しくも左ポストを叩いてしまった。PK失敗は今月14日に行われたACLのラウンド16・蔚山現代戦に続く形となったが、そこで終わらなかった。

「PKを外した時にどうしても1点を獲りたかった。それができてよかったです」

 続けて獲得したPKを後半11分にFWレアンドロ・ダミアンが決めて追いつくと、後半27分、DF山根視来のクロスがオウンゴールを誘発。そして、2-1で迎えた後半40分。MF旗手怜央のヒールパスを受けた家長はPA内右で相手をかわし、左足シュートで逆サイドを打ち抜いた。

 勝利を決定づける3点目。「PKは外しましたが、そのあと獲るのが家長。さすがだな」と鬼木達監督。「言ってしまうと、(家長は)昨日一人でずっと残って、あの角度のシュート(練習)をやっていた。大したものだなと思いますね」と目を細めた。

 中村憲剛氏が昨季限りで引退し、今季はフィールドプレイヤー最年長。「ここから優勝するには、自分が引っ張っていかないといけない。それは大前提だと思いますが、自分のゴール、アシストが優勝するにはもっと必要」と覚悟をにじませた家長。26日の湘南戦も家長の投入後に流れを引き寄せ、90+4分には決勝ゴールをアシストしていた。

 5連戦のラスト、FC東京戦を中2日で迎える。35歳のベテランは「次も苦しいゲームになると思いますが、なんとしても勝ち点3を取って、マリノスにプレッシャーをかけたい。残りも少なくなってきたので、優勝を意識して一試合一試合やらないといけない」と頂点だけを見据えている。

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