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横浜FC奇跡の残留へ…早川監督「背中は完全に見えた」ルーキー高木友也が劇的なプロ初弾

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途中出場のDF高木友也が貴重な勝ち越しゴール

[10.16 J1第32節 横浜FC5-3徳島 ニッパツ]

 計8発が生まれた激しい打ち合いを制した。横浜FCが価値ある勝利をもぎ取り、奇跡の残留に希望をつないだ。「自分たちが勝つために前に向かう、ゴールに向かう、チャレンジするところを発揮できた」と語った早川知伸監督は「交代選手が戦術理解を含めてよくやってくれた」と選手たちを称えた。

 前半から激しい打ち合いとなった。素早い切り替えから前半9分にMF松尾佑介、前半20分にFWサウロ・ミネイロがネットを揺らしたが、試合は打ち合いの様相を呈す。前半34分に1点を返されると、前半アディショナルタイム6分にはサウロ・ミネイロが股抜きシュートで連続ゴールを挙げた。

 再び2点をリードして後半に突入したが、徳島もFW垣田裕暉が連続ゴール。一時は3-3に追いつかれてしまったが、「そこから慌てることなく守備をオーガナイズして修正できたと思う」(早川監督)。直後にMFアルトゥール・シルバとDF高木友也を投入すると、この采配が的中した。

 後半23分、ドリブルで長距離を持ち上がった高木はPA左手前から左足を一閃。「トラップを大きくしてしまったんですが、逆にコースの位置取りが見えたので思いっきり打った」。鋭いミドルシュートが突き刺さり、横浜FCが勝ち越しに成功。後半アディショナルタイム2分にはFW渡邉千真がダメ押しゴールを挙げ、ド派手な打ち合いをモノにした。

 大卒ルーキーの高木は今季3アシストを記録していたが、これがプロ初ゴール。「チームが喜んでいる姿が見れて、それが一番嬉しいです」と喜びをにじませた。

 負けられない一戦を制し、最下位20位から暫定18位へ浮上。残留圏の16位徳島に勝ち点4差で食らいついている。残り6試合で降格圏脱出へ。「自分たちはまだ絶対に残留できると、チーム、サポーターを含めて全員が信じているので、それに向かってやっていきたい」。高木が力強くそう語れば、早川監督も「まだまだです。ここからです。近づいてきたし、上の背中は完全に見えた。チャレンジャーとして追い抜いていきたい」と語気を強めた。

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