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「この5年、選手を信じることが大切と」川崎F鬼木監督、4度目J1制覇で最多優勝監督に

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鬼木達監督

[11.3 J1第34節 川崎F1-1浦和 等々力]

 川崎フロンターレが4試合を残してJ1連覇を成し遂げた。2年連続4度目のリーグ優勝。2017年から5シーズンで4度の優勝は鬼木達監督のもとですべて達成され、監督として単独最多記録。鹿島を率いたオズワルド・オリヴェイラ氏、広島時代の日本代表監督・森保一氏を上回り、史上最多優勝監督となった。

「これはクラブとみんなの力だし、選手の力。歴史がある中で、そういう思いを今いる選手たちが汲んでくれている。こうやって勝つことによって成長することはいっぱいあるので続けていきたいし、これがあるからサポーターに喜んでもらえる。勝ち続けるためには全部が揃わないと難しい。歩みを止めずにいけたら。ぜひこれからも熱い応援をよろしくお願いします」

 前半33分にDFジェジエウが先制ゴールを挙げ、1-0で勝ち切るかと思われたが、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得を目指す浦和が意地を見せた。後半44分、土壇場で1-1の引き分けに持ち込まれたが、2位横浜FMが敗れたことで、昨季に続いて4試合を残しての連覇が決まった。

「今シーズン、難しいゲームが多かったですが、我慢強さが選手に備わってきた。今日も引き分けという形ですが、戦う姿勢は選手が存分に見せてくれた」とチームを称えた鬼木監督。「ホッとしているというところと、勝って終わりたかったですね」と率直な思いを語った。

 今夏にMF田中碧とMF三笘薫が欧州へ移籍し、主力には負傷者が続出した。ルヴァン杯とACLを立て続けに敗退するなど苦しい時期もあったが、そこから立て直し、“勝負の5連戦”など過密日程をタフに戦い抜き、前節は今季最長の7連勝を飾った。

「結果を出すために人をどう育てていくか。そこのせめぎ合いを意識しながら、マネージメントをしていた。薫や碧が抜けた後も、今まで選手たちが勢いよくやっていたものが停滞した時、最初は自分も今まで通りと思っていましたが、『我慢の時期』という表現で、少し勢いが足りなくなってもここで耐えれば次にまたみんなが伸びてくると、プレッシャーを与えすぎないように進めた。そういうイメージで焦れずにと自分に言い聞かせた。選手を信じていれば良い結果は生まれる。選手を信じることが大切かなと、この5年、感じています」

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