悔しさの中にチームの成長を感じた浦和MF伊藤敦樹「積み上げてきたものを出せた」
[11.3 J1第34節 川崎F1-1浦和 等々力]
ACL出場権獲得に向けて勝ち点3が欲しかった浦和レッズにとっては厳しい結果。しかし、試合内容に目を向ければポジティブな要素も少なくなかった。0-1とビハインドだった58分から出場し、DF酒井宏樹の同点ゴールをおぜん立てしたMF伊藤敦樹は、悔しさと手ごたえの両方をしっかりと感じていた。
「まずは自分のところでボールを落ち着かせ、攻撃の時間を長くすることを意識してピッチに入った。そこはうまくいったと思っています」
どうにか追いつこうと必死に攻撃を仕掛ける浦和だったが、ノーリスク態勢に入った川崎Fのゴールをこじ開けられないまま時間が過ぎる。こうして迎えた後半44分。劇的な場面がやってきた。敵陣深くで相手ボールを奪った伊藤がシュートを狙い、GKが弾いたところに酒井が詰めて同点弾が生まれた。
「(江坂)任さんからいい形でボールをもらえた。シュートのコースは甘かったですが、シュートを打つことに意味があった。宏樹くんがしっかりと詰めていてくれて、ゴールにつながって本当に良かった」
プロ1年目。目の前で川崎Fの優勝が決定したことについては、「うらやましいという気持ち」(伊藤)で見つめたという。ただ、今季通算4度目の対戦でチームとしての成長を実感した。
「(3月21日のJ1リーグ)第1戦は0-5で大敗した。ルヴァン杯の2試合と今日を合わせた3試合は引き分けだったが、リーグの第1戦と比べれば、自分たちができること、積み上げてきたものを出せたと思う」
特に手ごたえを感じたのは守備。第1戦では川崎Fの長所を消せずに5失点を喫したが、そこは改善した。
「(第1戦は)守備で耐え切れずに5失点してしまい、自分たちは何もできなかったという感想だったが、今日は守備をしっかりと整理できて、耐えるべきところは耐えることができていた」
成長の実感は攻撃に関しても同様。GKを起点とする最終ラインからのビルドアップがスムーズになり、シュートで終わる形が増えた実感があるという。
川崎Fとは天皇杯決勝まで進んだ場合、今季5度目の対戦となる可能性がある。来季への期待感もつかんでいる。しかし、伊藤は中3日で迎える7日の鹿島戦に向けて早くも気持ちをきりかえてこう言った。
「お互いに3位争いをしているので、絶対に負けられない。ACL出場権獲得のために1試合も落とせないと思うのでしっかりと勝って3位を狙っていきたい」
(取材・文 矢内由美子)
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「まずは自分のところでボールを落ち着かせ、攻撃の時間を長くすることを意識してピッチに入った。そこはうまくいったと思っています」
どうにか追いつこうと必死に攻撃を仕掛ける浦和だったが、ノーリスク態勢に入った川崎Fのゴールをこじ開けられないまま時間が過ぎる。こうして迎えた後半44分。劇的な場面がやってきた。敵陣深くで相手ボールを奪った伊藤がシュートを狙い、GKが弾いたところに酒井が詰めて同点弾が生まれた。
「(江坂)任さんからいい形でボールをもらえた。シュートのコースは甘かったですが、シュートを打つことに意味があった。宏樹くんがしっかりと詰めていてくれて、ゴールにつながって本当に良かった」
プロ1年目。目の前で川崎Fの優勝が決定したことについては、「うらやましいという気持ち」(伊藤)で見つめたという。ただ、今季通算4度目の対戦でチームとしての成長を実感した。
「(3月21日のJ1リーグ)第1戦は0-5で大敗した。ルヴァン杯の2試合と今日を合わせた3試合は引き分けだったが、リーグの第1戦と比べれば、自分たちができること、積み上げてきたものを出せたと思う」
特に手ごたえを感じたのは守備。第1戦では川崎Fの長所を消せずに5失点を喫したが、そこは改善した。
「(第1戦は)守備で耐え切れずに5失点してしまい、自分たちは何もできなかったという感想だったが、今日は守備をしっかりと整理できて、耐えるべきところは耐えることができていた」
成長の実感は攻撃に関しても同様。GKを起点とする最終ラインからのビルドアップがスムーズになり、シュートで終わる形が増えた実感があるという。
川崎Fとは天皇杯決勝まで進んだ場合、今季5度目の対戦となる可能性がある。来季への期待感もつかんでいる。しかし、伊藤は中3日で迎える7日の鹿島戦に向けて早くも気持ちをきりかえてこう言った。
「お互いに3位争いをしているので、絶対に負けられない。ACL出場権獲得のために1試合も落とせないと思うのでしっかりと勝って3位を狙っていきたい」
(取材・文 矢内由美子)
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