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栃木、長野などでも活躍…奈良10番MF向慎一が36歳で現役引退「本当に幸せでした」

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2014年、長野時代のMF向慎一

 JFLの奈良クラブは9日、MF向慎一(36)が今季限りで現役を引退することが決まったと発表した。

 桐光学園高、法政大出身の向は2008年、当時JFLだった栃木SCで社会人キャリアをスタート。同年のJ2昇格に貢献し、09年にはJ2リーグ戦27試合に出場した。その後、東京ヴェルディ、AC長野パルセイロ、FC町田ゼルビアでプレーした後、14年には再び長野に移籍。J3初年度のクラブでJ2昇格争いに絡んだチームで活躍を果たした。16年から奈良でプレー。6シーズンにわたって背番号10を背負った。

 向はクラブを通じてコメントを発表している。

「今シーズン限りで選手生活を終えることを決断しました。

 2008年に栃木SCに加入してから、14年間の現役生活を通して、東京ヴェルディ・AC長野パルセイロ・FC町田ゼルビア・奈良クラブと所属してきた5クラブで、本当に多くの人に支えられてここまで来られたと感じています。

 各所属先のチームメイト・チームスタッフ・フロントスタッフ・スポンサー・パートナー・サポーターなど関わってくださった全ての人たちに感謝しています。ありがとうございました。

 環境に恵まれ、人に恵まれ、こんなに長い期間、小さい頃から目標だったサッカー選手としての時間を過ごす事が出来て本当に幸せでした。

 現役生活中、多くの時間で昇格を目指すチームに所属することが出来ました。クラブが地域と共に、上のステージを目指すチームで活動出来ていたことは、サッカー選手が多くの人や企業・パートナーの方々に支えられているということを肌で感じ、学ぶことが出来ました。

 才能に恵まれていた訳ではない私がプロサッカー選手として、続けてくる事が出来たのは、向上心を持ち、継続してコツコツと努力をし続けることが出来たからだと感じています。そして今まで大好きなサッカーを続けてくることができたのは、子供の頃から、いつも応援してくれていた両親と姉のおかげでした。本当にありがとうございました。

 プロになってからは、一番近くで応援してくれたのは妻と子供達でした。共に生活する家族の存在は選手生活を続ける上で、良い時も苦しい時も、どんな時でも変わらず迎えてくれる安心できる場所でした。本当にありがとう。感謝しています。

 選手としていられる期間は残り1ヶ月。残り4試合。残りのホームゲーム2試合、アウェイゲーム2試合。是非観に来てください。最終戦まで、チームの勝利に貢献できるよう、持てる力の全てを出し尽くしたいと思います」

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