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6年間+α一緒の3選手。昌平高の北九州内定MF井野文太とMF平原隆暉、福島内定CB八木大翔が合同記者会見で喜びと意欲

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昌平高からギラヴァンツ北九州へ加入するMF井野文太(左)とMF平原隆暉(中央)、福島ユナイテッドFC加入のCB八木大翔

 22日、埼玉県北葛飾郡杉戸町の昌平高で「Jリーグ入団内定選手合同記者会見」が開催され、昌平高からともにギラヴァンツ北九州へ加入するMF井野文太(3年)とMF平原隆暉(3年)、そして福島ユナイテッドFC入りするCB八木大翔(3年)の3人が出席した。
 
 井野は「小さい頃からプロサッカー選手が夢で、その夢を叶えることができたので本当に嬉しく思います。これまで支えて下さった方々への感謝の気持ちを忘れず、より多くの人を笑顔にできるように頑張ります」と語り、平原は「攻守においてチームの要になれるよう、日々の練習に励んでいきたいと思っています。そして、これまで関わって下さった方々への感謝を忘れず、常に向上心を持って日々努力し続けていきたいと思っています」と挨拶した。

 そして、八木は「私がここまで来れたのは多くの方々の支えがあってこそなので、ピッチでその感謝を表現できるように今後頑張っていきたい。自分は声を出してチームを盛り上げることが長所なのでそこを出して、1年目からチームの中心になれるように頑張って行きたい」と力を込めた。

 会見には北九州強化本部の平井秀尚強化担当と福島強化本部の柳原裕スカウトも出席。平井強化担当は、昨年から大舞台で技巧を発揮している平原の獲得理由について「昨年度の高校選手権での活躍は心に残るようなものがありました。3年生になった今年に関しまして、プリンスリーグやインターハイの予選等を視察して、改めて練習参加で彼の持っているものをクラブとして評価することができた」と説明する。

 また、井野については平原を視察した際に、目立たないが常に気の利いたプレーを続けていたことから獲得を検討。「彼の貢献度、献身度は大きく、そして本当に考えてプレーしている。ボールを奪うところの技術、能力は評価していて、練習参加した際もその力を発揮して頂いて今回の獲得に至りました」とオファー理由を明かした。

 また、柳原スカウトは八木をインターハイ予選などでチェック。「非常にスピードのあるCBだなと思い、練習参加した際には1日目よりも2日目、2日目よりも3日目、3日目よりも4日目とどんどんよくなっていく八木君を見て、(時崎悠)監督とも(元日本代表DFの)坪井(慶介)選手みたいだなと」。そして、「(本人も目標に挙げている)坪井選手のように、速くて強い日本を代表するようなCBになって欲しいなと思っています」と期待した。

 3選手はいずれも、昌平の人工芝グラウンドを練習場とし、昌平のコーチングスタッフが指導する街クラブ「FC LAVIDA」出身。特に井野と平原は小学校(NEOS FC)時代からのチームメートだ。

 3選手は並んで会見できたことを素直に喜ぶ。井野は「八木は小学校からずっとやってきて、お互いがプロになれるとは思っていなかったので、隣りに座って会見を経験できたことは本当に嬉しく思います。平原とはこれからも一緒にできるので、平原の良い部分を自分も盗んで、尊敬しながら一緒に頑張っていきたいと思っています」と語った。

 また、平原は小学校時代から憧れの存在で、中学時代も追う立場だった2人と一緒に会見できることを「光栄」と語る。「(井野)文太は高校に入ってからもチームにとって欠かせない存在で頼もしくて、この場に一緒にいれることを光栄に思っています。八木は本当にチームのことをいつも考えていて、チームが悪い状況の時とかみんなに声を掛けていて、自分も見習わないといけない」とコメントした。

 そして、八木は井野に対して「LAVIDAの時にいつも自分のケツを拭いてもらっていて、いつかコイツのケツを拭いてやりたいなと思っていたんですけれども。まだ叶えられていないですけれども、プロではいつか絶対に文太のドリブルを止めてやりたいなという気持ちがあります」と宣言。そして、平原について「(昨年、先に平原がスタメンを獲得し、)差がついちゃったのかなと思っていて、でもそれがあったから3年生になって隆暉を追い抜いてやろうと思えた。そんな存在です」と目標にしてきた存在であることを明かした。

 彼らが中学1年生の頃からプレーを見ている藤島崇之監督は、「中学校1年からの変化、成長を見ながら、今この場にいることが非常に驚いている状況であり、嬉しくもあります」と語る。3人はともに6年間+α切磋琢磨してきた仲間とプロの世界でも競い合い、「どこに行っても自分を出せて、通用するような選手になることが目標です」(井野)、「1年目からできるだけ多く試合に出てチームの勝利に貢献していくことが目標」(平原)、「どこのチームにいても、必要とされる選手を目標に頑張っていきたい。私生活の部分からしっかりしていきたい」という目標を実現する。

(取材・文 吉田太郎)
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