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大量点が必要だった北九州、エース爆発の山形に1-5大敗…3年ぶりJ3降格が確定

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山形FWヴィニシウス・アラウージョが圧巻の4ゴール

[12.5 J2第42節 山形5-1北九州 NDスタ]

 J2第42節が5日に行われ、20位ギラヴァンツ北九州は敵地で7位モンテディオ山形に1-5で敗れた。この結果、J3降格圏内の21位でリーグ戦を終了。小林伸二監督の下、2019年にJ3を制してJ2昇格を果たしたが、3年ぶり2度目のJ3降格となった。

 20位北九州は前節に19位以下が確定。ただし、J2ライセンスを持たないJ3のテゲバジャーロ宮崎が2位以内に入れば、J2からの降格が4チームから3チームに減るため、19位浮上で残留の可能性もあった。その19位SC相模原とは勝ち点3差。得失点差は相模原の-18に対し、北九州は-27だった。

 大量得点での勝利が絶対条件の北九州は、開始から押し気味にゲームを進める。しかし、ゴールを決め切れずにいると、欲しかった先制点を山形に与えてしまった。

 前半26分、敵陣でボールを奪った山形MF南秀仁からFW山田康太、DF山田拓巳とつながり、左のハーフスペースで受けた山田がスルーパス。PA内左に走り込んだFWヴィニシウス・アラウージョが右足アウトでゴール右に流し込んだ。

 続けて前半29分、今度はMF岡崎建哉が相手陣内の左サイドでボールを回収し、再び山田康太を経由してMF加藤大樹へ。加藤が左足で低いクロスを送り、ニアのV・アラウージョが右足のインサイドでゴール右に押し込んだ。

 0-2で折り返した北九州は、ハーフタイム明けからFW富山貴光とDF生駒仁を投入。後半7分には富山がPA内でDF山崎浩介に倒され、PKを獲得する。同8分に自らキッカーを務めた富山が右足でゴール右を狙うも、後半開始からGK藤嶋栄介に代わって出場していたGKビクトルに止められた。

 ピンチをしのいだ山形は後半12分に追加点を奪取。V・アラウージョのシュートが右ポストを叩いた流れから右サイドのMF中原輝が左足でクロスを入れると、ニアの北九州MF針谷岳晃に当たってこぼれる。これをV・アラウージョが右足で蹴り込み、ハットトリックを達成した。

 ブラジル人ストライカーの勢いは止まらない。後半16分には右サイドの高い位置から山田康太が右足でクロスを供給。マークを外してファーに回り込んだV・アラウージョが滑りながら右足で合わせると、GK田中悠也の両手を弾いたボールがネットを揺らした。

 V・アラウージョはチームトップの今季14得点目を記録し、後半19分に途中交代。山形は4-0の同34分に北九州の富山に1点を返される。それでも同43分、V・アラウージョに代わって投入されたFW林誠道がダメ押しの5ゴール目をゲット。5-1と突き放し、6試合ぶりの白星を挙げてシーズンを締めくくった。一方の北九州は3連敗。最終節で奇跡は起きず、3シーズンぶりの降格が決まった。

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