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「試合前にもメンバー外の選手は9時から練習しています」…言葉を詰まらせ、涙をこらえた熊本・大木監督

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ロアッソ熊本を率いる大木武監督

[12.5 J3リーグ第30節 熊本 2-0 岐阜 えがおS]

 逆転でのJ3優勝、そして4年ぶりのJ2昇格を決めたロアッソ熊本。試合後のセレモニーで大木武監督が言葉を詰まらせる場面があった。

 勝利すればJ2昇格を自力で決める最終節・岐阜戦。前半をスコアレスで折り返しながらも、後半20分にMF坂本亘基の得点で先制すると、同37分にFW高橋利樹の得点で突き放し、2-0の完封勝利を収めた。勝ち点3を上積みした結果、J2昇格とJ3優勝が決まった。

 試合後のセレモニー。大木監督はファン・サポーター、スポンサーやクラブ関係者に感謝を伝えるとともに、「最後に選手の皆さん、本当によくやってくれました。本当におめでとう」と最後まで戦い抜いた選手たちを労った。

「やっぱり、サッカーの神様はいるなと。今日はっきり分かりました。これだけやった選手が報われないわけがない」

「もっと言えば、今日試合に出れた選手、ベンチに入った選手は本当に幸せです。今日ベンチに入れなかった選手、なかなか試合に絡めなかった選手、いろいろな選手がいます。でも、1日も、1分たりとも手を抜かずに練習に打ち込んでくれました」

 そう語ると、「今日、試合前にもメンバーに入らない選手は9時から練習をしています。その練習を見てきました」と続け、言葉を詰まらせ、涙をこらえた。

「何と言っていいか分からないくらい。そんな気持ちで練習を見ました。長く見てられず、すぐにロッカールームに入りました。そんな選手が良い思いをしないわけはないですね」。J2昇格を決める試合のピッチに立てない。それでも、その試合前に必死に練習に取り組んだ選手たちがいた。その姿に指揮官は胸を打たれたようだ。

 来季は4年ぶりのJ2での戦いが待っている。「より一層皆さんの力が必要です。来年もよろしくお願いします。本当にありがとうございました。それから、皆さん、おめでとうございます!!」とファン・サポーターへ言葉を届けた。

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