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昨季10G10Aで悲願の帰還…横浜FM吉尾海夏「自信がなかったら戻ってきていない」“14”受け継ぎタイトル奪還へ

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MF吉尾海夏

 3年間の武者修行を終え、MF吉尾海夏横浜F・マリノスに帰ってきた。「3年前の自分とは比べ物にならないくらい自信をつけて戻ってこられた。この3年間で学んだことをしっかりピッチで表現したい」。偉大な先輩から14番を受け継いだ23歳は、自身初のタイトル奪還に燃えている。

 小学生の頃から横浜FMアカデミーで育った吉尾は2017年、ユースからトップチームに昇格。ところがプロ1年目はJ1リーグ戦での出場機会を得られず、2年目も6試合の出場にとどまった。すると翌19年から期限付き移籍先での生活がスタート。19年は仙台でJ1を戦ったが、20年からはJ2の町田で戦っていた。

 それでも「このままじゃマリノスで試合に出られないし、マリノスの力になれない」と高い基準を保ち続けていたという吉尾。その結果、昨季は10ゴール10アシストを記録。「戻れないかもという不安は少しはあったけど、絶対に戻ってマリノスの選手として戦いたいという強い思いのほうが上回っていた」という野望を見事に実現させた。

 4年ぶりのトリコロールで、3年ぶりに迎えるJ1での新シーズン。吉尾は「去年の結果には満足していないので、それ以上の結果を残せるように。そしてマリノスでタイトルを獲得できるように頑張りたい」と意気込む。

 その覚悟は背番号をめぐる決断にも表れている。蔚山現代への期限付き移籍を決断したアカデミーの先輩であるMF天野純に直接連絡し、「純くんの後につけるのはすごく重みのある番号で、すごく責任感も必要になる」という背番号14を受け継ぐことを直訴。「お前には期待しかしてないから」と伝えられ、チームを背負う自覚を深めたという。

 今季の目標はJ1でも「10ゴール10アシスト」。トップ下でもウイングでも激しいポジション争いは避けられないが、「誰が見てもポジションを取るのが厳しいチームではあるけど、自信がなかったら戻ってきていない」ときっぱり。「そういう選手たちをしっかり越えて、このチームでタイトルを取りたい」と力強く宣言した。

(取材・文 竹内達也)
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