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“サッカー界の北斎”三浦知良を伊紙が特集「ジーコ&イニエスタと対戦のラストサムライ」

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FW三浦知良を伊紙が特集

 日本フットボールリーグ(JFL)の鈴鹿ポイントゲッターズへ加入した元日本代表FW三浦知良について、イタリア紙『イル・フォーリオ』が特集を組んでスポットライトを当てた。

 来月26日に55歳の誕生日を控える“キング・カズ”。毎年恒例の1月11日に鈴鹿との契約締結を発表し、来シーズンも現役生活を続けることになったレジェンドには、カルチョの国でも注目が集まる。イタリア紙は、「終わりのないカズ・ミウラのカルチョ」の見出しで特集した。

 まず、三浦の長いキャリアの駆け出しについて紹介。「まだトップリーグのチームがマツダや日立、東芝など、日本の産業をけん引する企業の名前で呼ばれていた頃、わずか15歳ですべてを捨て、本物のサッカー選手になるという目標のためにプランBなど立てず、ブラジルへと向かった」と綴った。

 カズの冒険は「まずまず上手く行き、今もプレーを止めていない」とし、「35シーズンにわたってプロとしてプレーしてきた彼は、半世紀にわたってピッチに立つ唯一の選手であり、史上最年長の得点者となった」と称えた。

 また日本において、「レジェンドのキング・カズ」として呼ばれていることにも言及。「フオリクラッセ(規格外の選手)というより、時の流れとは無縁のラストサムライのような風格を醸し出している」と指摘した。その理由として、時代を超えて「ジーコや(サルヴァトーレ)スキラッチ、(アンドレス)イニエスタと対戦した唯一の選手」であることを挙げた。

 さらに特集では、セリエAのジェノア移籍や1998年フランス・ワールドカップ(W杯)での日本代表メンバーからの落選なども紹介したほか、最後には海外でも人気の江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎に言及。90歳まで長生きし、亡くなる寸前まで絵への情熱を燃やしていた北斎の言葉を引用しつつ、三浦がサッカーへ傾けてきた情熱と比較した。
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