beacon

「やれる自信は常にあった」元欧州組FW木下康介が水戸の歴史変える190cmヘッド弾

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW木下康介

[2.13 いばらきサッカーフェスティバル 鹿島 0-1 水戸 カシマ]

 浦和レッズから加入した欧州帰りの大型ストライカーが水戸ホーリーホックの歴史を切り開いた。過去1分14敗だったいばらきサッカーフェスティバル16試合目にして悲願の初白星。その快挙に唯一のゴールで貢献したFW木下康介は「個人的にもチームとしても素晴らしい結果」と喜びを語った。

 0-0で一進一退の攻防が続いた中、試合が動いたのは後半8分だった。右サイドからのクロスに対し、190cmの長身を誇る木下がゴール前で競り合い、中途半端になった相手のクリアボールがペナルティエリア内へ。ここから波状攻撃が始まり、こぼれ球を拾ったMF椿直起がすかさずワンタッチでクロスを上げると、木下のヘディングシュートが今度はネットを揺らした。

「プレシーズンなので公式戦ではないが、水戸として(悪天候で中止となった2014年大会に含めて)16回やって1回も勝っていないと聞いていた。監督・チームみんな同じ方向を向いて勝ちにこだわっていこうと、練習試合ではあるけど勝ちに行くぞという方向性があった」。そんな覚悟で臨んだ一戦の決勝点。木下は「相手がビッグクラブなのでゴールは嬉しいし、自信につながる。チームとしても勝ったことで開幕戦に勢いに乗って行ける」と胸を張った。

 横浜FCユースを卒団後、そのままヨーロッパに渡った元欧州組。ドイツ・フライブルクの育成組織をはじめ、スウェーデンのハルムスタッズ、ベルギーのシントトロイデン、ノルウェーのスターベクなどでプレーした後、昨夏から浦和でJリーグ挑戦の道をスタートさせた。だが、半年間での公式戦出場はJ1リーグ2試合のみ。満足のいくパフォーマンスを発揮することはできなかった。

「やれる自信は常にあった。去年もいい準備をしていたけどチャンスに恵まれなくて、コンスタントに試合に出ることが大事」。そうして決断したJ2水戸への完全移籍。新シーズンに向けて真価が問われる27歳のストライカーは「Jの経験がまだ少ないので、コンスタントに試合に出て、ストライカーなので得点で見せていければ。できるだけたくさんのゴール、アシストをできたらと思う」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

TOP