2022シーズンのJ1リーグは18日に開幕。19日にはアビスパ福岡とジュビロ磐田が対戦する。15日にはオンラインで記者会見が行われ、福岡はFWルキアンが、磐田はFW大津祐樹が出席した。

　2019年夏に磐田に加入したルキアンは、昨季J2で得点王に輝き、J1昇格の原動力となった。しかし、シーズン終了後に福岡に完全移籍。奇しくも、J1開幕戦はルキアンにとって古巣戦となった。

　会見に現れたルキアンと大津。元チームメイト同士は、序盤から冗談交じりの舌戦となった。

　大津は福岡の印象を語る。「裏切者が1名いるっていう印象があります(笑)。なので絶対に負けたくないなと意気込んでいる……っていうのはちょっと言い過ぎなんですけど、ルキアンと去年一緒にプレーして、すごくいい経験をさせてもらった。彼のことをリスペクトしているし、そんな彼と試合ができることが僕らとしては楽しみです」と意気込んだ。

　元エースであり、昨季のJ2得点王。そんなルキアンに、大津は注意を怠らない。「ルキアンとは一緒にプレーをしたことがあるので、プレーはジュビロの選手はみんな知っているけど、彼がそれ以上の力を出してくるのはもちろん僕たちもわかっている。ただ、ちょっと有利だなと僕は思っています(笑)」。緊張というよりも、ワクワクが上回っている様子を垣間見せた。

　ルキアンも古巣との対戦を語る。「ジュビロの選手は、自分の特長を知っているかもしれない。ただ、自分はジュビロの選手ほぼ全員の特長を知っている。そこは自分にとっていいところ」。そして、古巣からの勝利も力強く誓った。「この対戦を非常に楽しみにしています。そして勝ちたいです。アビスパが勝利を重ねるために、自分自身はベストを尽くしたいと思っています。持っている以上のものを出して、この試合に臨んで勝ちたいです」。

　昨季J2優勝を果たした磐田は、伊藤彰監督の新体制となり、3年ぶりのJ1へ。大津は「いままでキャンプ、トレーニングで積み重ねてきた、新しいジュビロのサッカーを披露できればいいかなと思っています」と自信を口にする。「いままで積み重ねてきたJ2での経験をプラスしていきたい。ただ、J1で戦うためにはより一層強くならないといけないので、そういったところをチームメイト、クラブ、サポーター、一丸となってJ1の舞台を戦っていきたいと思います」と語った。

　堅い守備で念願の昨季J1残留を果たした福岡。課題の攻撃力をJ2得点王獲得でカバーし、さらなる躍進を目指す。ルキアンは新チームの印象について「非常に良い選手も多い。加入して、いまもチームのスタイルを理解しながら、深めていけるようにやっています。シーズンが始まって、我々の強さを見せていけると思う。新加入の選手としても、それぞれの良さが出していけるんじゃないかと思っています」と意欲を燃やしていた。

　最後まで仲の良さを見せた両選手。大津が「彼が去年頑張ってくれた分を、僕がしっかりとプレーで示していければいいかなと思っています」と語っていると、ルキアンは「祐樹選手に11番を盗まれた! 11番は似合っているけど、彼は日本のスーパースターなので何番でも似合う」と、自分の背番号を身に着けることにあった大津に、冗談交じりの野次を飛ばす。

　大津も「僕には軽いかなこの番号、って言っておいてください(笑)」と反撃。ルキアンは「おそらく11番は大津選手に幸運をもたらす。でも、アビスパ戦以外でお願いします(笑)」と笑顔で掛け合いを見せた。　

---

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2022シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!