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吹っ切れた川崎Fの“14番”脇坂が2分間で2アシスト!「お前はお前だから」鬼木監督の言葉に「ハッとした」

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[3.3 J1第10節 川崎F2-1浦和 等々力]

 川崎フロンターレの“新14番”が逆転劇の立役者となった。MF脇坂泰斗がわずか2分間で2アシストと際立つ活躍を見せ、チームを今季初の連勝に導いた。

「マリノス戦で2点目が取れずに立て続けに失点した。鹿島戦で改善して2点を立て続けに取れて、きょうはよりホームの後押しを受けながらやれたのは大きいことかなと思います」

 0-1で迎えた後半17分、脇坂は左CKでインスイングのクロスをファーへ蹴り込み、FW家長昭博の先制点を演出。その2分後にはMF塚川孝輝のパスを引き出すと、絶妙なターンで相手MFを置き去りにし、ドリブルで中央突破。最後はPA内で6人を引き付けながらDF山根視来にラストパスを届け、逆転ゴールを導いた。

 プロ5年目の今季、中村憲剛氏が付けてきた「14番」を継承した。特別な背番号を託され、開幕前には「ユニフォームを着る前から緊張する」と重圧を口にした。今季は「チームに合わせよう」と模索していた中で、鬼木達監督から「お前はお前だから」と声をかけられ、吹っ切れた。

「チームに合わせようと思いながらやっていたのが、自分の良さを出せばいいんだという考えに変わった。そういった言葉をいただいて、自分の中で変化があった。ハッとしたところだった」。取り戻した感覚をピッチ上で表現。常にボールに絡んで攻撃のリズムを作りつつ、果敢にミドルシュートを狙い、2アシストで逆転に導いた。

 チームは今季初の連勝を飾り、再び暫定首位に浮上。この日は前半26分にDF登里享平が負傷交代。ベンチにDF登録の選手が不在だったが、総力戦でアクシンデントを乗り越えた。「自分たちは3連覇を目指している。連勝していかないといけないし、ホームでは絶対に負けたくない。次につながる勝利だった」。一皮むけた“14番”が3連覇への道を切り拓く。

(取材・文 佐藤亜希子)
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