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激闘の開幕戦。大宮は2点差を追い付くも、後半ATにクレーベの決勝PKで横浜FCが劇的勝利!

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[2.19 J2第1節 横浜FC 3-2 大宮 ニッパツ]

 2022シーズンのJ2リーグが19日、開幕した。1年でのJ1復帰を目指す横浜FCと、6年ぶりのJ1返り咲きを狙う大宮アルディージャはニッパツ三ツ沢球技場で激突。横浜FCがMF齋藤功佑とFW小川航基のゴールで2点を先制すると、大宮はDF茂木力也とMF矢島慎也の2発で追い付いたが、後半45+3分にFWクレーベがPKで決勝弾。横浜FCが開幕戦の白星を手にしている、

 新指揮官の四方田修平監督を迎えた横浜FCは、3-4-2-1の布陣。スタメンにはDF中村拓海、MFイサカ・ゼイン、小川、新キャプテンのFW長谷川竜也と4人の新加入選手が名前を連ねる。一方、アウェイの大宮は4-3-3のシステムでスタート。茂木、DF新里亮、MF三幸秀稔、MF大橋尚志、矢島、MF武田英寿と6人の新加入選手が開幕スタメンを勝ち獲り、ルーキーのDF貫真郷、U18所属の2種登録GK涌井湧大がベンチメンバーに入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 ファーストシュートは6分の横浜FC。中村拓海のフィードから、走った高木の左クロスにフェリペ・ヴィゼウが合わせたヘディングは枠を越えるも、サイドアタックからフィニッシュを。9分にもカウンター気味にフェリペが左へ展開。長谷川のシュートは、古巣対決となる大宮のGK南雄太にストップされるも、まずは左サイドからチャンスを続けて作る。

 一方、後ろから丁寧にビルドアップを繰り返す大宮は、15分にチャンス。三幸、武田とパスを回し、こぼれを拾った矢島のシュートはゴール右へ。20分にも左SBに入ったDF小野雅史のクロスに、今シーズンから10番を背負うFW河田篤秀が飛び込むも、横浜FCの左CB中塩大貴が間一髪でクリア。先制には至らない。

 28分には横浜FCに決定機。中村拓海が右へ流し、イサカのクロスにファーでフェリペがヘディング。ボールは枠の左へ外れたものの、惜しいシーンを創出すると、スコアが動いたのは40分。ここも後ろから繋いだ大宮のビルドアップが乱れると、長谷川が果敢なプレスでボール奪取。高木が繋いだボールを、齋藤は左足一閃。軌道は右スミのゴールネットへ突き刺さる。在籍7年目。チーム最古参となった8番のゴールで、ホームチームが1点をリードして、最初の45分間が終了した。

 後半もいきなりのゴールは横浜FC。1分。左サイドから中塩が中央へ付けたパスを、MF手塚康平はダイレクトで裏へ。動き出していた齋藤の左クロスがゴール前にこぼれると、小川が左足で粘り強くゴールへ押し込む。地元に帰ってきたストライカーも開幕戦からきっちり結果を。リードは2点に開く。

 小さくないビハインドを負った大宮は、9分に決定的なチャンス。武田が粘って左サイドへスルーパスを通し、MF柴山昌也がマイナスに折り返したボールを、河田は左足で叩くも大きく枠外へ。思わず天を仰いだものの、このシーンが呼び水となり、一気に反発力を発揮する。

 16分。柴山の左スローインから、ボールを受けた矢島は完璧なアーリークロス。ファーに飛び込んでいた茂木のヘディングは、バウンドしながら左スミのゴールネットへ弾み込む。さらに19分。今度は右サイドで茂木、三幸、茂木とダイレクトでパスが通り、矢島が左足で放ったシュートは綺麗な軌道でゴール左スミへ。2-2。大宮が3分間でスコアを振り出しに引き戻した。

 勢いは完全にアウェイチーム。26分も大宮。柴山が左からカットインしながら、右足で打ち切ったシュートはわずかに枠の右へ。27分も大宮。河田が前線で身体を張ってルーズボールを残し、後半から投入されたFW富山貴光のボレーは左ポストにヒット。41分も大宮。小野の左クロスを柴山が残し、大橋が叩いたハーフボレーはわずかに枠の上へ外れてしまう。

 すると、横浜FCは終了間際の後半アディショナルタイムに途中出場のFW山下諒也がエリア内で倒され、PKを獲得すると、これをやはり途中出場のFWクレーベが冷静に沈め、土壇場の45+3分で決勝ゴール。3-2で17年以来となる5年ぶりの開幕戦勝利を飾っている。

(取材・文 土屋雅史)

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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