[2.19 J1第1節 横浜FM 2-2 C大阪 日産ス]

　数々の名選手を輩出してきたセレッソ大阪からまた一人のニュースターが現れた。2004年生まれのFW北野颯太は19日、J1開幕節の横浜FM戦で後半35分から出場し、17歳6か月6日でJ1デビュー。同43分には巧みなトラップからCKにつながる惜しいシュートを放つなど、ドラマティックな同点劇を演じたチームの中で非凡なポテンシャルを見せつけた。

　北野はC大阪U-18所属の高校2年生ストライカー。2019年にU-15日本代表としてAFC U-16選手権予選に出場して以降、各年代の日の丸に定着し、昨年は飛び級でU-18日本代表も経験した。そうして迎えた今季はプレシーズンキャンプからトップチームに帯同。「キャンプから攻守にしっかりとチームの規律を守りながら非常に高いクオリティーを発揮していた」(小菊昭雄監督)ことで、開幕戦でのメンバー入りを勝ち取った。

　待望のJ1デビューは1-2と逆転された直後の後半35分に訪れた。「負けている状況だったので、北野の個の力に期待して出場させた」(小菊監督)。FW加藤陸次樹に代わって最前線のポジションに入ると、同42分にはDF松田陸からの浮き球パスを後ろ向きで収め、豪快なボレーシュート。これがCKにつながり、結果的には同点に繋がるセットプレー攻勢の口火を切った形となった。

　17歳6か月6日でのJ1デビューはMF柿谷曜一朗、FW西川潤に次ぐクラブ史上年少3位。着実に爪痕を残した期待の若武者に対し、小菊監督は「彼が出場して、流れを大きく変えてくれた。際どいシュートのシーンもあったし、彼の個の高さ、ポテンシャルを十分に発揮してくれた」と高評価を送った。

(取材・文　竹内達也)

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