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C大阪MF清武弘嗣、劇的同点ヘッド弾も「毎回こういう試合をしているとキツい」

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MF清武弘嗣

[2.19 J1第1節 横浜FM 2-2 C大阪 日産ス]

 頼れるチームリーダーの一撃がセレッソ大阪に勝ち点1をもたらした。

 1-2で迎えた後半45分、起死回生の同点ゴールは先制点と同じくまたしてもセットプレーから生まれた。MF原川力の左コーナーキックがニアサイドに送られると、主将のMF清武弘嗣が相手DFの間隙をぬってヘディングシュート。高い打点からうまくボールをそらし、ゴールマウスに流し込んだ。

 これまではキッカーを担うことも多かったが、「今年はセットプレーで中に入ることになっているので、チャンスがあるなと思っていた」という清武。開幕戦の土壇場で絶好機をモノにした。完璧にミートした一撃には「ヘディングは苦手じゃない」ときっぱり。「リキからいいボールが来たので、当てるだけだった」とキッカーの原川への感謝も語った。

 セットプレーの役割だけでなく、今季の清武はポジションも変化している。昨季途中に復帰したMF乾貴士が左サイドに入るため、この日は2017〜18年以来にも担っていた右サイドでの先発。それでも「右でも左でも真ん中でもやることは変わらない」という清武は、サイドチェンジや縦への配球で攻撃にスイッチを入れていた。

「(横浜FMは)同サイドに寄ってくるチームなので、ボールを横に動かすのをすごく意識していた。人に来るのでスペースにボールを配球してあげようと思っていた」。

 そう狙いを明かした清武だったが、試合を通じては手応えよりも反省のほうが大きかった様子。「その回数が少なかったのは反省点」と指摘した上で「角を取って、そこで相手を押し込むのが理想的だったが、なかなかそこまで行かせてもらえなかった。そこまで行くためのボールの動かし方や、選手の距離感など、もう一度試合を見直して修正しないといけない」と振り返っていた。

 何より対戦相手の横浜FMから大きな刺激を受けたようだ。「正直すごく強かった。マリノスのほうが立ち位置だったり、ポジション取りがすごく良かったので、自分たちも勉強になる試合だった」。そう率直に語った清武は「(結果は)ポジティブに捉えているけど、内容的に全然満足できない」と厳しい表情。「一人一人が受ける意識とサポートの意識をチームとしても上げていかないと。毎回こういう試合をしているとキツい」と課題を見つめ、改善を誓った。

(取材・文 竹内達也)
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