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横浜FM仲川輝人が3年ぶり開幕ゴール! 取り戻した「得点王になった時の感覚」

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横浜F・マリノスのFW仲川輝人

[2.19 J1第1節 横浜FM 2-2 C大阪 日産ス]

 試合後、横浜F・マリノスのFW仲川輝人の言葉からは自信がみなぎっていた。「点が取れる時は“いるところにいる”というか、自然にボールが来るところにいるというのが戻ってきた。点を取っていた時の感覚を取り戻した感がある。だから点が取れたんだと思うし、この感覚を鋭くしていって、ゴールの嗅覚を高めていければ自分の目標は達成できると思う」。3年前のトップスコアラーはまさにあの年以来のリーグタイトル奪還に向け、再び量産体制に入っていく構えだ。

 0-1で迎えた後半24分、横浜FMの同点ゴールはC大阪のエアスポットを突いて生まれた。右サイドを攻め上がったDF松原健の縦パスを受けた途中出場FWアンデルソン・ロペスがゴールライン際までえぐってクロスボールを送ると、ゴール前で反応したのは仲川ただ一人。相手守備陣が一斉にボールウォッチャーとなった中、最後はワンタッチパスのようなシュートでゴールに押し込んだ。

 シュート自体はたしかに簡単なものだった。ただ、そこにいたことに何より大きな価値があった。ゴール前までロジカルに攻める横浜FMのスタイルにおいて、クロスボールからの“ごっつぁんゴール”は理想的な攻撃パターン。自身が右ウイングで得点王に輝いた2019年も、左ウイングとセンターフォワード兼任だったFW前田大然が得点王を獲得した昨季もそうだった。

「今日、点を取ったようにクロスに合わせる形をすれば点が取れると思うし、大然も中で中でとやっていって点が取れるようになった。セカンドストライカーというか、ニアで潰れて入っていく形も監督が言っていたので、それを体現できたと思う。そしてそれを続けることができればと思う」。

 右サイドにはMF水沼宏太、FWエウベルが揃っていることもあり、今季の仲川は左サイドからのスタート。「右サイドでは巻きシューがあったけど、右と違って左の得点のイメージは……」と不慣れなのは認めるところだ。しかし、サイドバックも絡んだ崩しに加えて、クロスに飛び込む形から得点まで奪えたことで、一定の仕上がりを表現することができたと言える。

「マリノスで点を取る時はああいうシーンが多くなるのがウイングの仕事。ウイングが点を取るときはペナルティエリア内というか、ペナルティマークくらいまで中に入っていくと点が取れる。自分が得点王になった時の感覚というか、自然とゴール前に身体が入っていった」。開幕戦でのゴールは得点王に輝いた19年以来3年ぶり。2-2のドローで勝ち星こそ落とした横浜FMだったが、悲願のタイトル奪還に向けて背番号23の本領発揮は大きな収穫となりそうだ。

(取材・文 竹内達也)
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