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劇的“恩返し”弾の槙野、対戦して感じた古巣・浦和「率直に強いな、嫌だな」

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“恩返し”同点弾を奪ったヴィッセル神戸DF槙野智章が雄叫びを上げる

[2.23 J1リーグ第9節 浦和 2-2 神戸 埼玉]

 慣れ親しんだスタジアムで劇的な“恩返し”弾を叩き込んだ。昨季限りで浦和を退団し、ヴィッセル神戸に加入したDF槙野智章は「ゴールもそうだし、ピッチに立っている姿を見せられたことが良かった」と感慨深い一戦を振り返った。。

 前半10分にFW武藤嘉紀のゴールで先制しながらも、同12分と同19分に失点して浦和に逆転を許してしまう。しかし、後半13分に明本考浩が退場して数的優位に立つと、押し込む時間帯が続き、試合終了間際の同42分に槙野が大仕事をやってのける。

 左サイドでMFアンドレス・イニエスタがボールを受けると、PA内の槙野は巧みな動き出しでフリーに。イニエスタから届けられた鋭いクロスをヘディングで豪快に叩き込んで値千金の同点ゴールが生まれた。

「イニエスタ選手とは普段の練習やロッカールームでコミュニケーションが取れている。動けばパスを出してくれる選手なので、クロスでゴールが決まったようなもの」

 10年間を過ごした浦和のホーム・埼玉スタジアムでの劇的な同点ゴール。「楽しみな一戦だったし、勝ち点3を取りに行くと意気込んで、このスタジアムにやってきた。慣れ親しんだスタジアム、よく知っている仲間、よく知っているサポーターの前で元気な姿を見せることができた」と充実した表情を浮かべつつ、勝ち点1の獲得に終わったことで「非常に残念」と悔しさも滲ませた。

 明本が退場して数的優位に立つまでは浦和に主導権を握られる時間も多く、「率直に強いな、嫌だなというのが対戦してみての感想。成熟しているし、ボールの動かし方、相手がどうしたら嫌がるかをピッチ上でプレーしている選手たちは分かっている。守っていても嫌だなと、退場するまで思っていた」と古巣の強さを素直に認めている。

「今後も浦和レッズの幸運を祈っています」。そう語った男は、「僕らもレッズに負けないくらいの力強さを見せて、タイトル、優勝に向けて頑張りたい」と神戸のタイトル奪取に向けて全力を尽くすことを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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