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家本政明元主審の引退ドキュメンタリーに槙野智章ら選手も出演「主役は選手じゃなく家本さんだなと思っていた」

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家本政明氏

 Jリーグは24日、昨季限りで審判員を引退した家本政明氏のドキュメンタリー『主審』前編を公式Youtubeチャンネルで公開した。

 1973年生まれの家本氏は1996年、当時全国最年少で1級審判員の資格を取得。2002年にJリーグ審判員、05年に国際主審に登録し、長年にわたってJリーグや各種国際大会で笛を吹いてきた。昨季限りで現役審判員から引退。現在はメディア出演などを通じて、自身の経験を伝える仕事を続けている。

 24日に公開された前編では家本氏が主審を始めるきっかけとなった病や、社会人キャリアのスタートを切った京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)での経験、主審割り当ての停止処分を下された08年のフジゼロックススーパーカップのエピソードなどが明かされた。

 またゼロックス杯の出場選手も出演。退場処分を下された鹿島アントラーズの岩政大樹コーチは「退場は僕のプレーに関しては退場になって然るべき。試合が終わっても僕の自業自得という気持ちがあって、申し訳ない気持ちが強かった」と明かした一方、サンフレッチェ広島のMF青山敏弘は「高圧的な態度というか『聞く気がない、受け入れてもらえない』というイメージがあった」、ヴィッセル神戸のDF槙野智章は「カードもいっぱい出るし、今日の主役は選手じゃなく、家本さんだなと昔は思っていた」などと振り返っている。

 ゼロックス杯での出来事に対して家本氏は「難しくしたのは間違いなく僕。未熟だったし、そもそも選手や試合、お客さんに向き合っていなかったのは今じゃ考えられない。申し訳ない」としつつ、「当時はそれよりなんで僕が悪く言われるの?って。なぜかというと、試合が終わった後のレフェリーアセッサーの評価は十分に合格点だった」などと葛藤も明かしている。

 その他、西村雄一主審、JFA審判委員会レフェリーディベロプメントマネージャーの扇谷健司氏や、師匠と仰ぐメディカルトレーナーの夏嶋隆氏が当時を回顧。その後、ウェンブリーで笛を吹いた経験や、荒木友輔主審が語る家本氏のエピソードを通じても、ドキュメンタリーのテーマ「なぜ家本は日本一嫌われた審判から日本一愛された審判になることができたのか?」という問いの一端が明かされている。

 後編は25日午後9時に公開される。

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