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“代役”躍動した川崎F、大観衆の鹿島アウェーで完封勝利!! 流経大出身ルーキーDF佐々木旭がプロ初先発初ゴール

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FW知念慶が先制ゴール

[2.26 J1第2節 鹿島 0-2 川崎F カシマ]

 J1リーグは26日、第2節を各地で行い、川崎フロンターレ鹿島アントラーズを2-0で破った。今季初先発のFW知念慶が前半開始早々に先制ゴールを決めると、プロ初先発となったDF佐々木旭のプロ初ゴールで追加点。開幕2試合目で早くも今季初黒星を喫していた川崎Fが、“代役”の活躍により2試合ぶりの白星を収めた。

 ルヴァン杯・大分戦が中止となった影響で前節のG大阪戦(○3-1)から中6日の鹿島と、ACLの影響で前倒し開催となった第9節・横浜FM戦(●2-4)から中2日の川崎F。鹿島はホーム開幕戦で大規模な無料招待を実施し、カシマサッカースタジアムにはコロナ禍では最多となる27,234人の観衆が集まった。

 鹿島はG大阪戦と同じ先発メンバー。対する川崎Fは横浜FM戦から3人を入れ替え、DF登里享平、FW宮城天、FWレアンドロ・ダミアンに代わって佐々木、FW小林悠、知念を起用した。流通経済大出身ルーキーの佐々木は横浜FM戦で途中出場し、Jリーグデビューを果たしていたが、これがプロ入り初先発となった。

 試合は立ち上がりから川崎Fが一方的に支配。前半2分、佐々木を起点に小林、MFチャナティップがつないでMF脇坂泰斗がミドルシュートを狙うと、これは枠を外れたが、鹿島のゴールキックから試合が動いた。GKクォン・スンテのパスを受けたDF関川郁万が縦パスを試みると、これを知念がカット。そのまま右足でシュートを突き刺し、川崎Fが先制した。

 さらに川崎Fは前半7分、脇坂の横パスをチャナティップが受けて左足シュート。軌道上に立っていた小林に当たり、こぼれ球を拾った知念が狙う。だが、これはクォン・スンテがスーパーセーブ。同16分にはMF家長昭博が右サイドでタメを作り、DF山根視来のクロスでチャンスを作ったが、脇坂のシュートは相手に当たって枠を外れた。

 すると前半17分、川崎Fが追加点を奪う。脇坂が右CKをゴール前に蹴り込むと、DF山村和也がフリック。ファーで反応した佐々木が左足ワンタッチシュートでネットを揺らした。プロ初先発の佐々木はこれがJリーグ初ゴール。ビルドアップや攻撃参加でも存在感を見せていたが、ゴールという結果でも鬼木達監督の抜擢に見事に応えた。

 その後も一方的に攻め続ける川崎F。鹿島は前半33分、FW上田綺世が獲得した敵陣左サイドでのFKからようやくファーストシュートのチャンス。だが、MFディエゴ・ピトゥカのキックに反応した関川のヘッドはGKチョン・ソンリョンの正面を突いた。川崎Fは同42分、細かい崩しから脇坂が決定的なシュートを放つも、クォン・スンテに防がれ、2-0のままハーフタイムを迎えた。

 鹿島は後半開始時、ミスの目立った関川に代わってMF三竿健斗、右サイドでなかなか見せ場を作れなかったMF土居聖真に代わってMF中村亮太朗を投入。甲府から加入の中村はこれがJ1デビュー戦となった。システムも中村アンカーの4-3-1-2に変更し、ボランチのMF樋口雄太が右サイドに移った。

 すると後半6分、鹿島がさっそく大きなチャンス。左サイドに開いたFW鈴木優磨のクロスに上田がつぶれ、ファーから飛び込んだ樋口がワントラップして左足ボレーで狙う。ところがこれはクロスバーに直撃。同7分、バイタルエリアで樋口が倒されるも、ファウルのホイッスルは吹かれず。直後の三竿のミドルシュートは大きく枠を外れた。

 その後も鹿島が主導権を握り続ける中、後半17分に川崎Fも交代。チャナティップに代わってMF遠野大弥が入った。対する鹿島は同22分、上田と常本に代わってFWエヴェラウドとDF広瀬陸斗を投入。サイドと中央を使いながら川崎Fを押し込んでいった。

 それでも川崎FはDF谷口彰悟、DF山村和也のCBコンビが抜群の安定感を見せ、最後の最後で危険なシーンを作らせず、割り切ったクリアボールも使いながらピンチの芽を摘んでいく。後半30分には佐々木が足をつり、登里と交代。鮮烈な先発デビューの22歳には、アウェーゴール裏のサポーターから大きな拍手が送られた。

 最後まで攻め続けた鹿島だったが、何度も訪れたゴール前での決定機を決め切れないまま試合はタイムアップ。大観衆が集まった2連覇王者との大一番で今季初黒星を喫した。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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