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「狙っていた」初先発初ゴール! 流経出身ルーキーDF佐々木旭に川崎F鬼木監督も称賛

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川崎フロンターレのDF佐々木旭

[2.26 J1第2節 鹿島 0-2 川崎F カシマ]

 開幕3試合目にして巡ってきたプロ入り初先発のチャンス——。川崎フロンターレのDF佐々木旭がプロ初ゴールという最高の結果で抜擢に応えた。「アシストかゴールで勝利に貢献する活躍をしたいと思っていたので、ゴールできて嬉しい。ゴールは狙っていた」。育成年代で培ってきた得点力を“アウェー鹿島”の地で見事に発揮し、完封勝利に大きく貢献した。

 佐々木は今季、流通経済大から川崎Fに加入。本職の左サイドバックだけでなく、負傷者が相次いだセンターバックでもアピールを続け、23日に前倒し開催された第9節・横浜FM戦(●2-4)で途中出場でJリーグデビューを果たした。

 そしてJデビューから中2日で迎えたこの日、敵地の鹿島アントラーズ戦で待望の初先発のチャンスを獲得。「前節負けてしまって連敗できない試合で、使ってくれた鬼木さん(鬼木達監督)に感謝したい。期待に応えるために結果を残したいと思っていた」。立ち上がりから持ち味の攻撃参加で存在感を放つと、1-0で迎えた前半17分に大きな見せ場がやってきた。

 右からのコーナーキックをMF脇坂泰斗がゴール前に送り込むと、持ち前のハイジャンプを見せたDF山村和也がフリックし、佐々木がファーサイドで反応。「あの形はずっと毎日セットプレーの練習でやっていた。山村選手が来る瞬間に相手選手もボールウォッチャーになっていたし、思い切って走り込んだ」。ダイレクトで振り抜いたボールは完璧なインパクトでゴールイン。「ふかしてもいいから振り抜こうと思った。いいコースに行ってくれて良かった」と喜びを爆発させた。

 佐々木によると、埼玉平成高時代まではトップ下が本職。得点力には自信があったという。「昔はトップ下をしていて、攻撃は好きだったし、得点を取っていたタイプだった。久々にこういう大きい試合で点を取れて嬉しかった」。最後は両足をつって途中交代という珍しい幕切れとなったが、「全員で体を張って無失点に抑えられたのは大きかった」と手応え。大卒1年目でのレギュラー奪取に向け、アピールに成功した。

 試合後、鬼木監督は「鹿島はクロスが多くなってくるというところと、前節もすごくいい入りをしているので、思い切って使えると判断した。フォーメーションもそうだが、人のところも増やしていかないといけない。すごくいいチャレンジをしてくれた」と高評価。想定以上のデビュー戦ゴールに「デビューでおまけ的なゴールかもしれないが、やってやろうという気持ちがあるからああいうところに入っていける。気持ちをもっともっと出してほしいと言っていたが、そういうものを出してくれたゴールだった」と称賛を送った。

(取材・文 竹内達也)
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