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開幕2戦連発で2連勝!! “新生”横浜FCの命運握るMF齋藤功佑「自分のところにこぼれてくる回数が多い」

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MF齋藤功佑

[2.27 J2第2節 横浜FC 1-0 長崎 ニッパツ]

 混戦のJ2リーグで唯一の開幕2連勝を果たした横浜FC。その立役者となったのはアカデミー出身のMF齋藤功佑だった。

 前半28分、MF手塚康平のフィードをFW小川航基が頭で落とすと、これを拾ったのが齋藤。「最初はダイレクトのシュートを考えたけど、難易度が高いかなと思って、ずらしてコースができたので思い切って振り抜いた」。冷静な判断から放った左足シュートがゴール右隅に突き刺さり、これが試合を決定づける先制点となった。

 四方田修平監督が新たに就任した今季の横浜FCは、守備ではマンツーマン気味に激しくプレッシングをかけ、攻撃ではボールを保持しながらもチャンスがあれば素早く縦に展開するというアグレッシブなスタイル。その中で「サッカースタイル的に積極的にクロスを上げるのがうちの攻撃で、セカンドとかのスペースが大きく開くので、自分のところにこぼれてくる回数が多い」(齋藤)という、狙いどおりの形から生まれたゴールだった。

 四方田新監督のサッカーにおいては、攻守で展開が速くなるほど、ボランチの一角を担う齋藤の重要度は高まる。相方的な役割を担うMF手塚康平は最終ラインに入って組み立てを担い、齋藤は中盤中央のつなぎ役を一手に担うような形となるからだ。

 開幕からの2試合は後半途中にMF安永玲央と交代しており、身体的負荷も含めて難しい役割であるのは間違いない。だが、齋藤は「チームとしては前線の優位性を活かしていくことがまず第一にあって、そのぶん相手DFが押し込まれたり、最終ラインに引き込まれるので、こぼれ球をモノにしたい」と自らの役割を冷静に見据えつつ、「ボランチというポジションではあるけど、自分は前目でやるほうが得意。課題はたくさんあるけど、自分にとって特長を活かせるポジションだと思う」と前向きに取り組んでいるようだ。

 まだまだ発展途上の24歳。この日も「長崎がFWにロングボールを入れてきた時のブレスバックを意識していたけど、奪えなかったり、奪えてもミスにつながった部分が多かった」という課題を自ら指摘し、「前の試合と今日で同じ課題、目立ったミスが多かったので、練習から見直していきたい」とプレーの改善にも意欲を見せる。

 そうした積み重ねの先に、絶対的目標であるJ1昇格が待っているはずだ。この日の試合前には昨季まで所属していたFW三浦知良(鈴鹿)に声をかけられ、「頑張れよって言ってくれたので力になった」という齋藤。残り40試合でも変わらぬ活躍を見せるべく、「チームのJ1昇格に向けて、自分がしっかり試合に出て結果を出し続けて、成長し続けながら結果を追い求めていきたい」と意気込みを語った。

(取材・文 竹内達也)
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