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前半13分にWBとしてスクランブル出場も攻守に存在感…柏MF戸嶋祥郎「何をやらないといけないのかは把握している」

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今季リーグ戦では初出場となったMF戸嶋祥郎

[2.27 J1第2節 柏3-1横浜FM 三協F柏]

 開始からわずか13分で、出番はやってきた。MF中村慶太が負傷交代する形でピッチを去り、MF戸嶋祥郎はそのまま同じ柏レイソルの右ウイングバックのポジションにおさまった。「準備という意味では、正直なかなかできていない状況ではあった」と試合後にそのときの状況を明かした戸嶋は、「守備のところで流れをつくっていこうというところで、相手のエルベル選手であったり、永戸(勝也)選手をうまく捕まえることを最初意識して入りました」と続けた。

 柏加入後、ウイングバックを務めることもあったが本職はボランチ。「やることはつねに一緒。何をやらないといけないのかは把握している」。その言葉どおり、スムーズにゲームに入ると攻守で躍動。「今日のように突如表れた出場機会に対していい準備ができているかどうか、そこをしっかり体現してくれた」。ネルシーニョ監督は、前半13分に投入された戸嶋と、アップ中に負傷したDF大南拓磨に代わって急遽先発したDF川口尚紀を讃えた。

「いま出ている選手だけでじゃなくて、今日ピッチに立てなかった選手、スタンドで見ていた選手もチャンスがあるんだと感じると思うので、そういういい流れに少しはもっていけたんじゃないかと思っています」と、戸嶋はチーム内での競争を喜んだ。

 3-1での逆転勝利を飾ったが、「僕自身を含めて決定機をしとめきる力をもっとつけていかないといけない」と課題も挙げる。1-1に追いつき、横浜FMが退場者を出して数的優位となっていた前半41分には、中盤でインターセプトすると自らペナルティーエリア内まで持ち上がり、右足でシュートを狙ったが枠を捉えることができずにいた。

 優勝した2011年以来となるJ1開幕2連勝を飾ったが、第1節の湘南戦(◯2-0)に続いて、相手に退場者が出て優位な展開だったことにも危機感を募らせる。「やっぱり11対11の中で違いを出していかないといけない」と戸嶋が言えば、FW細谷真大も「90分間11人対11人で戦えていないのは心配」と指摘する。11年前は開幕3連勝を飾ったが、今シーズンは果たして――、柏は次節、鹿島とのアウェー戦に臨む。

(取材・文 奥山典幸)
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