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高校選手権で得点王、名門法政大で10番…甲府ルーキー飯島陸が前節初アシストから今節初ゴール

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ルーキーMF飯島陸が逆転ゴール

[3.5 J2第3節 長崎 1-2 甲府 トラスタ]

 ヴァンフォーレ甲府の大卒ルーキー、MF飯島陸が初ゴールをマーク。1-1で迎えた後半23分に逆転ゴールを決め、チームに今季初勝利をもたらした。

 ゴールまでの流れは「練習でやってたことがそのまま出た」という。甲府は右CKからキッカーMF荒木翔がショートコーナーで再開。MF長谷川元希とのワンツーパスから、PA手前にパスを出す。待ち構えたDF山本英臣がダイレクトでPA右に浮き球のパスを送り、走り込んだ長谷川が折り返す。最後は飯島が一度相手GKに阻まれるが、粘りの攻撃で押し込んだ。

 飯島は高校3年生時、前橋育英高で全国高校サッカー選手権優勝を経験。自身は得点王に輝いた。法政大でも10番を背負って活躍。今季から甲府に加入した。

 2月27日の第2節・大分トリニータ戦(△1-1)で先発入りしてデビュー。大学の先輩である長谷川の得点をアシストした。そして、今節は長谷川のアシストで飯島がプロ初ゴール。シーズン序盤から着実に結果を残し始めた。

 飯島は試合後のフラッシュインタビューで「チームが勝てていない中で、チームの今季初勝利を自分のゴールで勝利できたのは嬉しく思います」と喜びを語る。「とにかく結果を出すこと、甲府が勝つために全力を戦うことを意識して臨みました」と勝利への思いを口にした。

 吉田達磨監督はフラッシュインタビューで飯島の台頭に目を細める。「飯島陸はキャンプからレギュラーに入ってこれなくて苦しんでいましたけど、ここ2週間はシンプルに、クリア、シャープになった。とても自信になったと思います」と称えた。

 甲府は新型コロナウイルスの影響などで開幕当初は戦力が少なかったが、少しずつ戻ってきた。指揮官は試合後のオンライン取材で「ようやくベンチにゲームのパワーを上げられる選手が帰ってきた。スタメンに近づく選手が増えてきた」と語る。その上で、飯島のような新戦力も台頭。「どっちかがダメだから誰かが出るという消去法ではなくて、良い選手が出る、というクオリティの競争が見られる」と手応えを述べた。

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