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リーグ戦7年ぶり“みちのくダービー”は仙台に軍配! ホーム開幕戦の山形は2度追い付くも退場者→そのFKから遠藤康の芸術弾に屈する

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仙台がダービーを制した

[3.20 J2第5節 山形 2-3 仙台 NDスタ]

 J2第5節が20日に行われ、ベガルタ仙台は敵地でモンテディオ山形に3-2で勝利した。“みちのくダービー”を制し、今季初の2連勝で開幕5試合負けなし(3勝2分)。山形は退場者を出したことも響き、4戦ぶりの黒星を喫した。

 リーグ戦では2015年以来7年ぶり、公式戦では2018年の天皇杯準決勝(仙台が3-2で勝利)以来4年ぶりに迎えたライバル同士の一戦。山形は今季5試合目で待望のホーム開幕戦となった。互いに前節からのスタメン変更はなく、過去のリーグ戦でのダービー経験者として山形はDF山田拓巳、仙台はMF梁勇基が先発入り。また、仙台は前日19日に原崎政人監督の新型コロナウイルス感染症の陽性疑いを発表し、この試合は吉田賢太郎コーチが代理で指揮を執った。

 基本布陣は両チームとも4-4-2。ただし、山形は最終ラインからのビルドアップ時にMF南秀仁をアンカーのように配置し、もう1人のボランチのMF藤田息吹は幅広く動きながら前線にも飛び出す役割を担う。仙台は元山形FW中山仁斗とFW富樫敬真の2トップを縦関係にし、パスの供給源となる南に対して富樫をマンマーク気味に付ける策を採った。

 立ち上がりはボールを握る山形がサイドを使いながらチャンスを作ったが、前半21分に仙台が先制する。仙台の右サイドで富樫が南と競り合ってボールを流し、これに反応したMFフォギーニョがワンタッチで中山へ。前を向いた中山が左前方にパスを送ると、走りながら受けたMF氣田亮真がドリブルでペナルティエリア内左に進入し、右足でゴール右に流し込んだ。

 氣田にとっては今季初得点。幸先よく先手を取った仙台だったが、前半31分に山形が追い付いた。藤田のくさびを右のハーフスペースで受けたFW山田康太がスルーパスを出し、MF國分伸太郎がペナルティエリア内右に抜け出す。國分の折り返しをMF加藤大樹が左足で押し込み、今季2点目で1-1とした。

 その後、互いに好機を迎えたものの、スコアが動かないまま前半終了。後半もダービーらしいエキサイティングな攻防が繰り広げられる中、次の1点を奪ったのは仙台だった。

 後半7分、ペナルティエリア内左で梁勇基のパスを引き出した富樫が粘って中央へつなぎ、中山がワントラップから左足でシュート。見事にGK後藤雅明の股を抜き、2戦連発となる今季4得点目をマークした。

 しかし、ホームの山形も譲らない。直後の後半9分、右サイドで幅を取ったDF半田陸が國分とのワンツーから右足で鋭いクロスを供給。GK杉本大地に弾かれたボールをFW藤本佳希が右足でプッシュし、加入後初ゴールを決めた前節に続く連続弾を挙げた。

 2度のビハインドを追い付いた山形だったが、後半15分に國分のバックパスをMF遠藤康に奪われると、抜け出そうとしたところでDF木村誠二が倒し、一発退場によって数的不利に陥る。最終ラインの選手を1枚欠いたため、同18分に國分を下げ、DF野田裕喜を投入した。

 仙台はこの山形のファウルにより、ペナルティエリア手前左の絶好の位置でFKを獲得。後半19分、キッカーの遠藤が左足で華麗にゴール左へ決め、今季3得点目で3-2とした。この試合3度目のリード後は数的優位を生かして試合をコントロールし、そのまま逃げ切りに成功した。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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