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明大出身ルーキーDF加藤蓮がプロ初ゴール決勝弾!! 東京V、開幕8戦無敗でJ1昇格圏浮上

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DF加藤蓮が決勝ゴール

[4.3 J2第8節 東京V 1-0 大分 味スタ]

 J2リーグは3日、第8節を各地で行い、東京ヴェルディ大分トリニータを1-0で破った。決勝点は大卒ルーキーDF加藤蓮のプロ初ゴール。開幕からの無敗を8試合に伸ばした東京VがJ1自動昇格圏の2位に浮上した。

 ホームの東京Vは前節まで4勝3分の無敗。前節の琉球戦(○5-2)から中3日での連戦に向けて先発3人を入れ替え、GK佐藤久弥、MF山本理仁、MF小池純輝を起用した。佐藤久はこれがJデビュー戦。対する大分はルヴァン杯も含めた11連戦の最終戦で、リーグ2連勝を果たした前節の仙台戦(○3-1)と同じスターティングメンバーを並べた。[スタメン&布陣]

 立ち上がりの主導権はアウェーの大分が握った。まずは前半2分、中盤でのボール奪取からMF小林成豪が持ち上がり、左サイドに展開してDF香川勇気がクロス。ファーでMF渡邉新太がボレーで合わせるも、シュートは大きく外れた。対する東京Vも3分、ロングフィードに抜け出したMF小池純輝がトラップで収めて右足を振り抜いたが、GK高木駿の正面に飛んだ。

 大分は前半9分、相手のプレッシングをうまく引き込んだ高木がFW長沢駿に鋭い縦パスを通し、ポストプレーから小林成がドリブル突破。スルーパスに外に逃げる動きで抜け出したFW呉屋大翔が左足で狙ったが、惜しくも枠を外れた。大分は同10分にもビッグチャンス。またも左に抜けた呉屋のクロスに長沢が合わせるも、ワンタッチシュートは右に外れた。

 なおも優勢の大分は前半12分、長沢がGK佐藤久にプレッシャーをかけ、あわやそのままゴールかというボール奪取。東京VはDFンドカ・ボニフェイスがなんとかクリアで凌いだが、ヒヤリとする場面だった。それでも東京Vは同18分、左サイドを切れ込んだFW杉本竜士が鋭いクロスを供給。高木の足でのクリアに阻まれた。

 すると前半22分、東京Vはンドカのロングフィードからビッグチャンス。DF伊東幸敏がヘディングでクリアし切れなかったボールに杉本が反応し、高木と1対1の局面を迎えた。だが、シュートは高木がスーパーセーブ。こぼれ球を拾った杉本のヘッドも伊東にカバーされた。また同24分にもMF梶川諒太の浮き球パスが小池に収まり、鋭い切り返しから右足シュート。これも高木に阻まれた。

 その後も両チームともに強度の高いプレッシングとスペースにうまく顔を出すパスワークで応酬。最終ライン裏はサイドのスペースへのロングフィードも有効に機能し、見どころある工房を展開した。すると前半43分、東京Vが均衡を打破。右から左への展開から杉本が落とし、インナーラップしてきた加藤蓮が鋭い右足ミドルシュートをゴール右隅に突き刺した。明治大出身ルーキーの加藤蓮はこれがプロ初ゴールとなった。

 そのまま試合は後半へ。引き続き勢いを保った東京Vが一方的に攻め立て、左右のサイドから次々に鋭いクロスボールを供給する。対する大分はなんとか落ち着きたいところだが、ボールを持っても東京Vの激しいプレッシャーをなかなかかいくぐれず、攻撃を組み立てることができない。

 東京Vは後半13分、佐藤久のパントキックが相手の中途半端なクリアを誘い、こぼれ球を拾ったMF森田晃樹が無人のゴールにロングシュートを狙ったが、わずかに枠外。対する大分も同14分、敵陣でのボール奪取から小林成がつなぎ、渡邉がワンタッチシュートを狙うも、DF谷口栄斗が完璧なブロックを見せた。

 大分は後半19分、左サイドからのクロス攻撃で波状攻撃を展開し、こぼれ球を拾ったMF下田北斗が強烈なボレーシュートを放つも、佐藤久がゴール右上隅のボールをかき出すスーパーセーブ。同20分には下田の左CKに呉屋が頭で合わせたが、惜しくも枠を外れた。さらに同21分、途中出場MF中川寛斗の右CKからDF三竿雄斗がヘッドで狙うもこれも枠外。大分は立て続けのチャンスを逃した。

 やや勢いが落ちかけた東京Vだったが後半28分、途中出場MF新井瑞希のカットインシュートで決定機。相手に当たって枠を外れたが、攻撃に迫力を加えた。その後も大分が主導権を握るも、ドバイカップから帰国したばかりのU-21日本代表の山本が素晴らしいカバーリングを披露。最後は山本の負傷により交代回数を使い切っていた東京Vは10人で戦う形となったが、そのまま粘り強くリードを守り切り、2連勝を飾った。

(取材・文 竹内達也)
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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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