[4.6 J1リーグ第7節 浦和 1-1 清水 埼玉]

　浦和に退場者が出て清水エスパルスが数的優位になっていた後半16分。1点ビハインドの状況でピッチに立ったのは、Kリーグ蔚山現代から今季、完全移籍で加入したU-23韓国代表FWのオ・セフンだった。

「来たかった日本に来て、素晴らしいスタジアムで多くのサポーターの前でプレーできたことを幸せに感じていた」と高揚感たっぷりの日本デビュー。「ビハインドだったのでしっかり点を取っていかなくてはということと、ハードワークも含めて守備もしっかりやろうと思った」と振り返った。

　清水は、身長193センチのオ・セフンをターゲットとしてクロスを多用し、浦和を揺さぶると、同24分、セットプレーからDFヴァウドが決めて1-1と追いついた。

　もっとも、オ・セフン自身は来日からまだ日が浅いため、「自分のプレースタイルをまだ100パーセント理解されてはいない」とコメント。その言葉通り、ボールを呼び込もうとしてもパスが出ないこともあり、まだまだ改善の余地はありそうだ。

「フィジカルコンディションは悪くないが、実戦感覚はやればやるほど高まっていくと思う。勝利を得るためには相手を上回り、チームのために献身性を出すという闘志がベースになる。精神的なものを含めた“がんばろう”ということに、戦術的な細かいところをミックスしていけば勝利に近づくと思う」と意欲を見せていた。

(取材・文　矢内由美子)

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