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鹿島首位浮上ならず…名古屋の5バック破れずスコアレスドロー

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[4.17 J1第9節 鹿島0-0名古屋 カシマ]

 J1リーグは17日、第9節を各地で行い、鹿島アントラーズ名古屋グランパスの一戦は0-0の引き分けに終わった。鹿島は勝てば首位浮上のチャンスだったが、5バックで守る名古屋守備陣を最後までこじ開けられなかった。

 ホームの鹿島は今季9試合目ながらも10試合消化で首位の川崎Fを勝ち点で上回れる状況。前節・横浜FM戦(●0-3)の大敗から立ち直るべく、ボランチ起用が続く元名古屋のMF和泉竜司ら同じスターティングメンバーを並べた。対する名古屋はリーグ2勝2分3敗と不調が続く中、ルヴァン杯前節の広島戦(●1-2)で組んだ3-5-2のシステムをリーグ戦で初採用。GKランゲラック、DF藤井陽也、MF森下龍矢、MF稲垣祥、FWマテウス・カストロ、MF相馬勇紀は中3日での連続先発となった。[スタメン&布陣]

 試合は鹿島がボールを握るも、名古屋が5-3-2の守備ブロックで耐え抜き、ジリジリとした展開が続いた。そうした中、先に決定機を迎えたのは名古屋。前半22分、左サイドを攻め上がった相馬のクロスに対し、ニアサイドでマテウスが反応するも、鹿島GKクォン・スンテがファインセーブを見せた。

 その後も鹿島はFW上田綺世やFW鈴木優磨にボールが入るものの、名古屋の守備陣をこじ開けられない。前半29分にも名古屋にチャンス。稲垣のボール奪取からMF仙頭啓矢がつなぎ、マテウスが狙うもゴールには至らず。同33分には右サイドを起点にマテウス、MFレオ・シルバでゴール前を横断し、仙頭が左足で狙ったが、DF関川郁万のブロックに阻まれた。

 0-0のまま迎えた後半はようやく鹿島に決定機。2分、左サイドを突破したDF安西幸輝のクロスに鈴木が頭で合わせたが、枠を外れた。さらに鹿島は3分、ゴール正面で上田が倒されてFKを獲得。上田が自らキッカーを務めたが、シュートは壁に当たった。12分、MF樋口雄太のFKに鈴木が合わせるも、これも枠外に飛んだ。

 その後は空中戦で両チームともに痛む選手が相次ぎ、腕がDF中谷進之介の顔面に当たった鈴木と、直後にテクニカルエリアを飛び出して猛抗議した鹿島の岩政大樹コーチにイエローカード。後半27分、鹿島は安西のアーリークロスに鈴木がファーサイドへ飛び込んだが、かろうじて戻った相馬がスーパークリアで名古屋を救った。

 鹿島は後半28分、右サイドからのクロスに反応した上田がペナルティエリア内で転倒し、VARチェックが長引いたがノーファウルの判定。同38分には鹿島が立て続けにチャンスを迎えたが、投入されたばかりのDF吉田豊が素晴らしい対応を続けざまに見せた。

 防戦一方となった名古屋も後半41分、左サイドでタメを作ったFW柿谷曜一朗の横パスにMF内田宅哉が反応するも、マテウスとかぶってしまいシュートはゴール右外へ。同43分にはマテウスのCKに中谷が頭で合わせるも、わずかに右に外れた。鹿島はアディショナルタイム4分、MF松村優太のカットインシュートが枠内を襲うも、GKランゲラックがスーパーセーブを見せた。

 そのまま試合はタイムアップ。両者とも勝ち点1を分け合った。鹿島は9試合を終えて勝ち点19で、10試合消化の横浜FMを上回って2位浮上。次節のC大阪戦に勝利すれば、10試合消化で勝ち点20の川崎Fを上回り首位浮上となる。

(取材・文 竹内達也)
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